ら行     99年夏以降 劇場で観た新作映画の感想です(基本的にビデオ・DVD鑑賞した作品は含みません)
RIZE
ライラの冒険 黄金の羅針盤
ラスト、コーション
ラスト・サムライ 
ラスベガスをぶっつぶせ
LOVERS
ラヴェンダーの咲く庭で
ランジェ伯爵夫人
ランド・オブ・プレンティ
乱歩地獄

リーピング 
リトルダンサー
 
リトル・チルドレン
リトル・ミス・サンシャイン
列車に乗った男 
理由 
Rayレイ
冷静と情熱のあいだ
レッド・ドラゴン
レモニースニケットの世にも不幸せな物語
恋愛睡眠のすすめ
レンブラントの夜警
ロードオブ・ザ・リング
ロード・オブ・ザ・リング2 
ロード・トゥ・パーデション 
ローレライ
六ヶ所村ラプソディ



2008/6/17 【 ラスベガスをぶっつぶせ 】

ラスベガスをぶっつぶせ」を観た。
カード・カウンティングという「必勝法」によってブラックジャックで大もうけをするという物語。MIT(マサチューセッツ工科大学)の数学の天才学生たちの実話を基にした大ベストセラーをもとに映画化したというから驚く。数学の能力ってここまで実社会で活かせるもんなんだ。
原題は「21」。これはブラックジャックのルールが21を超えない範囲で21に近い方が勝ちということによるらしい。けど、ブラックジャク知らないのでカード・カウンティングのシーンがまるでわからない。知識あったら数倍この映画楽しめたのかもと思うと悔しい。数学ならぬブラック・ジャックも勉強しておけば良かったかも。
最初は学費分を稼ぐだけといっていた青年が徐々にカネの魅力に取り付かれていくあたりが人間の弱さで、まぁここまでは予測できたのだけれど、意外にもそれで終わらない展開が待っていて意表をつかれた。
主人公のイケテナイ親友2人がサプライズでめちゃくちゃ良い後味を残してくれた。





2008/5/24 【 レンブラントの夜警 】
レンブラントの夜警」を観た。
レンブラントの名画「夜警」の制作過程とその後の破滅へを私生活での最愛の妻の死後の2人の女性を絡みながら描いている。
まるで舞台劇のよう。プラス 絵画の中の人物が動いているかのようなシーンは格調高く圧倒された。
「これが夢であってほしい」という冒頭とラストに登場する同じようで否なるシーンが印象的。
レンブラントは市警団のメンバーが不正や殺人などのスキャンダルにまみれたことを絵画で告発しようとして、逆に恨みをかい市警団の思うつぼにはまっていく。
格調高い画面に釘付けながらも・・・う〜ん なんか置いてけぼり。
何しろ登場人物の名前が全然覚えられず服装も誰が誰なのかワケわからなく混乱。加えてすさまじい台詞の洪水についていくのは大変。ということで市警団各々を理解できないうちにどんどん話が進んでしまった。ディテールまで理解するには1度だけでは難しいかも




2008/4/21 【 ランジェ伯爵夫人 】

岩波ホールで「ランジェ伯爵夫人」を観た。
原作はバルザック。
19世紀前半のパリを舞台にランジェ公爵夫人と将軍との恋愛を描く。公爵夫人は何故か気を引くだけ引いて思わせぶりぶり。いかにも文学的な台詞で2人だけで室内で話すシーンが大半を占めているので会話の駆け引きがこれでもかと続く。
夫人は恋愛ゲームとして楽しんでいるのだろうけれどこんな女性を相手にしていたらたまったもんじゃない。しかも相手は無骨で戯れとは縁のない気性。
「追えば逃げる。逃げれば追う。」の言葉通りに、この2人の立場は入れ替わっていく。何事も過ぎたるは及ばざると言うではないの。上手くいくこともできた恋愛を何故にここまでややこしくしたのかランジェ夫人は自業自得。
社交界と修道院という両極端な世界に渡ったなんとも波乱万丈の恋愛だった。





2008/3/1 【 ライラの冒険 黄金の羅針盤 】
ライラの冒険 黄金の羅針盤」を観た。
3部作で制作費250億円もの作品の初作。昨年末から、映画館に行くたびに何度も予告編で流れていたがそれ以上のものはなかった(-_-;)。話題性ばかり先行してしまったのかも。
ダストとは?ダイモンとは?の重要な部分はオープニングの説明にあるので最初が肝心ながらあっさりし過ぎ。
ライラだけに読み解けるという「黄金の羅針盤」という設定のせいか、観客にはライラに何が見えたのかスクリーンではよく分からずライラの台詞に頼っているのもイマイチ。
「チャーリーとチョコレート工場」の子役フレディ・ハイモアも楽しみだったが、アレこんな顔だっけという印象で今回は別人のようで可愛くない(-_-;)。
せっかくのダイモンなる守護精霊といった設定も、なんでいるのかがわからないくらいというか・・・なんか邪魔(-_-;)。こー思えたってことは原作の良さを活かしきれていないからなのかも。
とにかくハラハラドキドキもなく物語がどどど〜〜〜んと進んでいってしまったという感。




2008/2/2 【 ラスト、コーション 】

ヴェネチア映画祭で金獅子賞を撮った「ラスト、コーション」を観た。
諜報活動で敵方の重要人物に近づく所謂‘ハニートラップ’といえば昨年観た「ブラック・ブック」が浮かぶ。ということで、スパイとして一人の女性がどう翻弄されるかというこの種のストーリーは目新しいものではなかったような。
ただ
総製作費40億円をかけたという 日本軍占領下の香港・上海の街並み・重厚感ただようお店や部屋のインテリヤ・格調の高い音楽etcの映像美はノスタルジックで見応え十分。アン・リー監督の細部へのこだわりが伝わってくる。中国本土で異例の物議をかもしているシーンの中、ヒロインが腋毛を剃っていない状態ってのも演出のひとつだとしたら畏れ入るというよりマジで引く(-_-;)
いくら かのトニーレオンが演じても特務機関長の役柄がイマイチ魅力に欠けるせいか、、ヒロインが惹きつけられていく肝心なところの理由がよくわからなかった。





2007/11/11 【 リトル・チルドレン 】

アカデミーで3部門ノミネートした「リトル・チルドレン」を観た。

隣人に必要以上に関心を持つ郊外に住む人々で思い浮かぶのは「金曜日の妻たちへ」であり最近では米ドラマ「デスパレートな妻たち」。そしてこの「リトル・チルドレン」もまさにこのパターンと似ている。
夫との関係も冷え子供とは気持ちが通じないと思っている専業主婦・妻の期待を背負って司法試験勉強中も現実逃避気味の主夫・ロリコンで釈放されたばかりの元受刑者・トラウマをかかえる元警官etc 満たされない大人たちの行く末は・・・。
主演のケイト・ウィンスレットの不倫は短絡的でとても感情移入できるものではなかったのでどーでも良い(-_-;)
が、これに変わってロリコンの元受刑者の逸話が良かった。アカデミー賞助演男優賞ノミネートしたというロニー役のこのジャッキー・アール・ヘイリーは見事に異常さと葛藤を演じていた。この息子を嫌がらせから必死で守ろうとする母親の姿はあまりに痛々しく遺した手紙の一文には胸がつまった。
また、それぞれのラストはこれがベターと思える展開になりほっとした。





2007/9/5 【 恋愛睡眠のすすめ 】

ミシェル・ゴンドリー監督の「恋愛睡眠のすすめ」を観た。この監督の「エターナル・サンシャイン」がとても好きなので期待大。が、期待に反してイマイチだった。
「エターナル・サンシャイン」は別れた恋人の存在した記憶を消す物語。
本作はプロットが似ているような存在しない夢を作る物語。
本作をステップとして「エターナルサンシャイン」が生まれたなら分るが前作の完成度の高さからすると後退している。
主人公のガエル・ガルシア・ベルナルはもちろんヒロインのシャルロット・ゲンズブールが中性的でなかなか良かったけれど、原題の「THE SCIENCE OF SLEEP」のニュアンスからちょっとズレてるっていうかこの邦題変!!
ダンボールの車・セロファンの水など手作りのかわいらしさはあるものの、非現実的な夢は暴走としか思えない。そういえば人の夢の話ってちっとも面白くないもんだっけ・・・(-_-;)





2007/5/25 【 リーピング 】
ホラー映画専門のダークキャッスル・エンタテインメント(Dark Castle Entertainment)の制作した「リーピング」を観た。
Reapingとは、刈り取り・収穫する・報いを受ける 以外に世界の終末における最後の審判という意味があるそうだ。
実はこわい系は超苦手。でもおすぎが見逃がせないと絶賛していたし、これはホラーの霊的というより悪魔系なので意を決して観た。
まずこの作品は旧約聖書の出エジプト記の「十の災い」1.血の災い2.蛙の雨3.ぶよの災い4.あぶの災い5.疫病の災い6.腫れ物の災い7.雹の災い8.いなごの災い9.暗闇の災い10.最後の災い(長子の殺害)がベースとなっている。
この現象がルイジアナの保守的な田舎町でこの順番通りに起こる。のっけの血の川の映像に圧倒され、その後もウジや腫れ物やいなごetcとこれでもかというグロい映像が続く。怖くもあり思わず目をふせるのだが音もそーとーに怖い。
この系列「エンド・オブ・デイズ」「コンスタンティン」と比べて断然迫力があった。悪魔信仰ときいてもピンとこないながら、超常現象を科学で解明しようとする人物が主人公という設定も、目力のある少女の怖さと可愛いらしさも良かった。最後の最後まで見応えあったのは少女の言葉を聞いた主人公ヒラリースワンクの表情だ。
手に汗にぎってへとへとになった。誰にでもお薦めはできないけれど・




2007/2/19 【 リトル・ミス・サンシャイン 】

79回アカデミー賞にて、作品賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞の4部門にノミネートされている「リトル・ミス・サンシャイン」を観た。
全米ではクチコミで予想外の大ヒット、サンダンス映画祭では異例のスタンディング・オベレーションで、日本でも満足度ランキングが高い。
アリゾナから美少女コンテストの地のカリフォルニアまでポンコツバスで向かうロードムービー。一家の主の成功論者の負け組み否定のパパの考え方がアンチテーゼとなっている。バラバラの一家を乗せたバスは旅の途中、各人の夢や希望を砕き、バスの乗客は1人ずつパパの言う「負け組」になっていく。9歳のミスコン優勝を夢見るオリーブにも勝ち目はない。だけどこのイタイ家族がなんとも癒してくれる。そう、パパのいう勝ち・負けの定義は必要ない。

パパ以外のおじいちゃん・伯父さん・お兄ちゃんもみんなグダグダになりながら9歳のオリーブを守っている。お兄ちゃんの「僕の妹を採点させてたまるか」という言葉が妙に嬉しかった。幼い子供を大人顔にして競わせるミスコンそのものへも疑問を投げかけている。
クスクス笑えじ〜んとさせてくれるハートフルな作品にあったかくなった。





2007/2/9 【 六ヶ所村ラプソディ 】
上映会で「六ヶ所村ラプソディー」というドキメンタリー映画を観た。上映前の監督の挨拶によると、東京では最初観客がパラパラだったもののクチコミなどによって5週間の上映終わる頃には満席が続いたそうだ。
青森県六ヶ所村に建設された放射性廃棄物を処理する為の再処理工場が今年20078月に本運転を予定している。それにともなって放出される大量の放射能が海と空に捨てられるのだ。なんてこと・・・。海は青森から岩手を通って千葉まで流れ、空からはいくつもの村が影響を受ける。推進派の考えは「薄まるから大丈夫」。(-_-;)有り得ない。こーんな大変なことが起きるっていうのに冒頭で無関心な青森県人が映される。大丈夫か青森人!!
花とハーブの里の菊川さんをはじめとして有機栽培や無農薬に徹して農業に従事している人々の真っ直ぐな志が無駄になっちゃう。
反対派だけでなく工場専属のクリーニングを請け負うことができれば一生仕事は保証されるという人や家族を養う為に工場という働き口は不可欠という危険な中に身をおいた人々のやむにやまれぬ側面も含めて、六ヶ所村の暮らしを偏らないで描いている。みんなそれぞれの立場があって一生懸命生きている。
終盤何故六ヶ所村だったのかという答に「ヘンピだから」というのがズキッときた。いつもいつも損をするのは弱い者。
青森県人はもちろん全国的にこれは観るべき作品。




2006/4/5 【 RIZE 】

シネマライズで初日2日間の成績では(GAGA作品中)歴代記録となった「RIZE」を観ました。憤りと怒りをダンスにぶつける‘闘い’と称され現在「クランプ・ダンス」と言われる攻撃的なダンスは、創始者トミーザ・クラウンの「クラウン・ダンス」から発展したもの。冒頭に「この映画の中のダンスは早回しではありません」とテロップが出るのですが、確かにスピード感が凄まじい。全米で最も危険な街を語るに十分なL.A.サウスセントラルで生きていくには「ギャングorピエロ」の選択しかない と言い切る若者達の言葉に絶句。allダンス映画ってだけで行ったのですが、あまりの迫力に大会(バトル・ゾーン)では感動でじ〜〜んとなりました。今作が映画デビューとなるデヴィッド・ラシャペル監督は、新進気鋭の天才フォトグラファーというだけあって映像が多角的で鋭い。高揚感・美しさ・力強さをこれでもかと魅せてくれます。「I got to rize」と言う台詞の重さも感じました。





2006/3/8 【 乱歩地獄 】

江戸川乱歩の4つのオムニバスから成る「乱歩地獄」を観てきました。4作とも監督が違うのでカラーがそれぞれ。R-15指定だけあって血のシーンも多く精神的に弱い時は避けた方が良いかも。「世にも美しいスウィートな地獄」ということで異世界や禁断の夢の話です。
@「火星の運河」抽象的な原作をどう映像化するのか興味ありましたが、原作同様よくわからない()。台詞の無いアートな感じでまとめたようですがこれだけ観ても?肝心の紅を描いていないので「火星」とリンクできない。A「鏡地獄」成宮ファンもビックリするほどにストーリーを変えたのが疑問だし、実相寺監督ということで「姑獲鳥の夏」の二の舞で陰鬱さが物足りない。B「芋虫」大森南朋が本当に芋虫のように見えたのはすごかったけれど、これもストーリーを変え過ぎ。イコール原作に登場しない松田隆平は居なくても良かった()コンクリート住宅や服装などモロモロが大正という時代設定にマッチしていない。C「蟲」一転してポップカラー。ヒロインの緒川たまきの美しさと声は圧巻。浅野忠信は潔癖症以外はあまり異常という感じがしなかった。「なんなんだ?」と台詞を連発するシーンに「この映画こそなんなのよ」と言いたくなるし、ブリーフ一枚のシーンがやたら多くコミカルな部分が疑問。どろどろにダークな重いタッチで描いて欲しかった。もっと薄気味悪くもっと不気味に〜〜。





2005/12/16 【 ランド・オブ・プレンティ 】
テルアビブから10年ぶりに故郷に戻ったラナと、その伯父でべトナム戦争帰還兵のポールにとってのそれぞれのアメリカ。タイトルの「豊かな国」アメリカの表面には出てこない実態。
混沌の地イスラエルからアメリカを見てきたラナの視点とは違って、アメリカを守る為アラブ人を敵視し自衛活動に迷走するいかにも病んでいるポールの姿は、突っ走るアメリカの姿そのもの。
9.11のことを語り合う中で、イスラエルでは歓喜さえ聞こえたという話は、崩れないハズの絶対的なアメリカ神話がタワーと共に崩壊したポールにとって信じられないものであり「彼等はアメリカが嫌いだから」と言う台詞に言葉をなくしていた姿が印象的。それぞれの万感の思いで立った「グラウンド・ゼロ」は想像外に淡々とした工事現場であったというのが秀悦。




2005/10/30 【 ラヴェンダーの咲く庭で 】

シアタープレイタウンでラヴェンダーの咲く庭で」を観ました。この映画は、ちょうど「謎のピアノマン」騒動でもよく話題になっていたので、かなりの宣伝になっていた作品です。予告編からもある程度想像できた通りの展開ですが、歳を取るってことは切ないなぁとしみじみ。すがりつくようなジュディ・リンチの必死さが哀しい。若者には夢があって前途があって世界も人脈も広がっていくのに、老姉妹には淡々とした現実の日常しかないんだもの。「不公平よ」という台詞もこの老女が言うとあまりにせっぱつまってズシンときます。

劇中のテーマ曲はオリジナルだそうですが、主人公が少しだけ弾いた 挿入曲を、「これカラヤンで持っているよ」と影武者さんがCDを持ってきたのには驚愕。はあ?カラヤン?という情けない私は すぐにワイングラス片手にうとうとと、船をこぎ始めましたが、中学で音楽を習い始めた次女は一緒になって聴いているようで、やはり幼少の教育が大切と納得です。電車男がエルメスの家でリモコンをいじったらクラッシクが流れだした場面がありましたが、我家はそういう家庭になるのでしょうか?





2005/5/ 【 レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 】
世界中で「ハリーポッター」と並ぶ人気の児童向け小説「世にも不幸せなできごと」が原作。 ハリーポッターシリーズがあまり面白いと思えない身にはこっちの方が数倍楽しめました。3 兄弟がピンチを切り抜けていくというわかりやすい物語ですが、まるでティム・バートンかと思わせるような色彩の雰囲気は大人が十分楽しめるものです。 ジュード・ロウがどこで出てくるかのかと思ったら影のタイピング役というよりレモニー・スニケット役でした。 メリルストリープやダスティンホフマンも出演して以外にも豪華な出演陣。 3兄弟を貶める悪役がジム・キャリーで、さすがの怪演で好評のようですが、私にはあまりにもオーバー過ぎてアニメちっくに感じてイマイチ。 もっと自然な悪役の方がコワイじゃない? エンドロールは最高!思いがけなくラストのラストまで楽しませていただきました。影絵風のアニメです。これには感激〜。



2005/3/24 【 ローレライ 】
潜水艦ものでは「U−571」はそれなりに楽しめたのですが、これは何故か全くダメでした。狭い艦内での緊迫感なども二番煎じに思えたからなのか、大勢の方の感想にあるようにアニメのノリを感じたからなのか定かではありませんが、最後まで何も感情移入できないままでした。撮影にあたって圧搾空気で潜水艦ごと揺らして臨場感を出したそうですが、士気が高いなら漫画ちっくなヒロインをなんとかできなかったのでしょうか?一緒に観た影武者さんと意見が全く違うので両方載せます。
(以下 by影武者)↑とか、けなす人が非常に多いみたいですが、文句なしに面白かったです。アニメより臨場感はありますし、装備の時代考証がいい加減という話も、私はかなりオタクですが間違っていないと思います。物語はフィクションですが、日本人なら東京原爆投下の可能性について考えたことの無い人はいないでしょう。最高!!

 

2005/3/10 【 理由 】
宮部みゆきの同名小説を映画化。既に原作を読んでいるので犯人がわかった上での鑑賞ですが意外にも映画を楽しめました。これってすごく珍しいことかもしれません。映画は原作に非常に忠実です。宮部作品って映画化して失敗している例が多いような気がするのですがこれはそれらと比べると成功と言えるかも。 総勢107人のキャストは日頃からお馴染みの豪華な面々だったので次から次に登場しても混同することもなかったのも良かったです。 全員ノーメイクということで日頃塗りたくっていそうな女優さんのスッピンも楽しめました。と、ここまで褒めてきてナンですがエンディング曲がトホホ。♪殺人事件が結ぶ絆♪。何これ。薄気味悪いというかナンセンスの域を超えて悪趣味にもほどがある。その歌詞はないでしょ。

  

2005/1/29 【 Ray レイ 】
‘ソウルの神様’と言われグラミー賞を12回も受賞したレイ・チャールズの伝記。 監督が本人へインタビューしたものをもとにストーリーを書き上げ本人もこの製作に深く関わってきたというだけに映画の完成を待たず昨年2004年に他界してしまったのはとても残念です。 女癖が悪く薬におぼれる姿はまさにこれぞ由緒正しいミュージシャンのお姿!こーでなくっちゃ。 名曲はたっぷり聴けるし生い立ちに加え数々のヒット曲が生まれる過程が興味深く、長い上映時間が全く気にならない程楽しめました。 主演のジェイミー・フォックスはアカデミー主演男優賞ノミネートも納得の圧巻で、レイ・チャールズを支えた母親も素晴らしく心にジンときました。 エンドロールまでおなかいっぱい伝説のナンバーが楽しめます。

      

2004/9/4 【 LOVERS 】
new映画館は上映前に館長の挨拶があるのですが「この映画は金城武の映画です」と言っていました。 つうことはヒロインは魅力無いってこと?と思ったらどんぴしゃり。 金城はさておき最初の30分くらいは見応えある舞踏シーンもあって前作「HERO」の感動と緊張が蘇えって展開に期待が高まったのですがそれ以外に良いとこ無し。 ラストのゾンビのようなヒロインには「これは……コメディorおバカ映画なの?」と笑ってしまいました。 比べちゃ悪いけど衣装も見劣りするしラストの雪のシーンは見づらいだけで正直つまらなかった。 いつも期待大のチャン・イーモウ監督にはもうこの路線やめて欲しいです。
前作にはあった 民を想い 国を憂う と言う 一流武芸者ならではの超絶した境地が この映画では 二重スパイの三角関係に落ちてしまいました。中国の偉人たちは墓の下で何を想うでしょうか。

  

2004/7/30 【 列車に乗った男 】
ルコント監督作。 女性的かと思いきやまさに渋い男の映画。 老いを前にした2人の男の、3日間の心の交流を描いた物語。 実直に小さな町で生きてきた教授と過去のある流れ者という対比が面白い。 現実的にはもうやり直すこともできないところまできてしまった人生だけれど、もし全く違う人生を歩んできたお互いに相手のような生き方をしてみたら・・・と思いを馳せるところが切ない。 そこに住んでいる限り何も変化のない人生が約束されているかのようなうら寂れた街の風景がとても二人と相まっていてGood! いつかこのようなひっそりとした町に私もふらっと立ち寄ってみたい。

    

2004/1/13 【 ラスト・サムライ 】
年末から3回も行ったのに毎回満席で無駄足に終った因縁の?作品。 なんであんなに混んでいるのよぉ。 世の中ヒマ人多いわね。かく言う私が誰よりヒマだって? 第4回目にしてやっと観れました。 長い道のりだったわ。 のっけに渡辺謙の夢に虎が登場する段階でこの時代、日本に虎の実物いねーべと斜めから観たにもかかわらず諸々のちょっと変だよ日本の演出はどーでも良いくらいはまりました。 この映画の最大の嘘というのは、甲冑武者。侍=鎧兜という観念重視ってことでなんやかんや誤りがあろうが説得力がなかろうがいいのよ。 年代から西郷隆盛とかぶる部分もありますが要は数々の寄せ集めが逆になんとなく日本っていうイメージがまとまっていて良いのです。 白人スターが甲冑に身を固め「武士道」を語ることが「大きな売り」になるのか本国アメリカでは男が泣ける映画とも言われているようです。 ベネロペといちゃついてるトムクルーズに不快感もありましたがこの映画ではたいした殺陣にたまげました。 8ヶ月以上トレーニングを受け邸宅内でテント生活を送ってストイックな精神を養ったとはやるじゃんという感じ。 でももちろん特筆すべきは渡辺謙。 カッコ良過ぎ。 あんな完璧なヒト一体どこの国にいるの?行ってみたいもんだわ。 加えて敵対する嫌な日本人原田眞人も良かった。 今では伝説か理想像となってしまった侍に清々しく感動。土下座したくなりました。

      

2003/04/21 【 ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 】
前作での感想同様にこの話はあらゆる要素が詰め込まれていて子供向け作品としてはあまりの奥行きが深くストーリーの説明が一筋縄ではいかない。今回は前作「旅の仲間」前半での長い説明がない分3時間めいっぱいこれでもかという不思議世界のオンパレードで「す、凄い・・・」としか言いようがないラスト40分間の戦闘シーンは幻想文学の映像というより戦争+歴史映画のようでこの「二つの塔」はまるで軍記絵巻。それだけに個人的には話をする木の登場はななんだかせっかくのリアルな戦闘シーンに子供だましの要素が入ったみたいでちょっと余計に感じました。それにしても臭ってきそうなくらい泥と汗と血で汚れまくっていても美形の男ってのは常に女に縁があるのね。今回アラゴルンに惹かれていく姫は前回に比べかなーり庶民的で見劣りしたんだけど意図的なものかしら。第3作では愛の方でも初志貫徹で男気を見せて欲しいわ。こーんなお腹いっぱいになるものを見てもまだ指輪物語は途中なのよね。ものすごい期待感があるだけにこんな面白い映画が完結されてしまうのはサミシイ気もする。未だの方は是非でっかいスクリーンで観て下さ〜い。

  

2003/02/18 【 レッド・ドラゴン 】
既に映画化されている「羊たちの沈黙」「ハンニバル」以前のレクター博士の全貌が明らかになる真の意味でのこのシリーズの第一章。 今回はとっくに原作読んでいたしさすがに3回目ともなるとなぁ〜んにもドキドキしないのが残念。 慣れってある意味残酷。 観る度に前回以上の超人ぶりとインパクトを期待しちゃうのはこっちの勝手なんだけど・・・ 今回出番が多かった殺人気は幼児期の体験で精神が歪んでしまっているけどこーいうのを見るにつけ蝶よ花よと育てた家の子供の性格が真っ直ぐなのがよーくわかる(誰?笑っているのは)  ともかく・・・この映画の中で‘ぶ男’とコンプレックス持っている犯人が傷跡はともかく私には超カッコイイんですが・・・。 それにあの完璧な肉体美。 もともといい男を醜くさせても知れてるじゃないの。誰が見ても‘ブ男’起用の方が苦悩が伝わったかも。 加えてサイコパスだからある意味何してもOKなんだけど紙食ちゃったシーンはだけは苦笑しちゃった。

   

2002/10/25 【 ロード・トゥ・パーディション 】
 次回のアカデミー賞に絡む作品と太鼓判押されてる話題作。 「地獄」って意味もあるというparditionというのはこの映画では街の名前です。 1931年のシカゴを舞台にする一見マフィアの内部抗争みたいですが、大切なものを失った時の人間を描いています。 子を守る親の決断として復讐することを選択しないのものひとつの方法であったかもしれませんが自分の人生を生きられなかった父が息子に人生を与えるというテーマの深さはなかなか考えさせられるものがあります。 少ない台詞と一貫したダークな映像も風格を加えていますがただし展開は読めます。 マフィアものって老衰死はタブーなんですかね。 のっけの場面から息子は死なないってばらしちゃってるし父親の行く末も読めちゃうんだけど、予告編から追っ手から逃げる父子の運命は・・?みたいな話かと思っていたので意外でした。 気に入ったのは子役が必要以上に可愛くないところ。 J・ロウのネチっとしたしつこそーなとこも大変良いわ。薄毛は役作りの一貫らしいけどもっと髪なくても全然OKよ!

       

2002/03/16 【 ロード・オブ・ザ・リング 】
 作者トールキンの作品の中では今回主人公の叔父として登場するビルボ・バギンズが主役の「ホビットの冒険」の原作を学生時代英語の授業で使ったのでいくつかの登場人物の響きを懐かしく思えました。 まぁ頭の隅に残っていたのはそれほど授業で苦労したとも言えますが・・・。 古代北方民族にはぐくまれてきた世界をよみがえらせる神話や指輪にまつわる英雄物語や幽霊や悪魔の伝説がどっさり登場。 所謂メルヘンファンタジーとは一線をひいていて さながら天界地界のまんだらを織り込んだ別宇宙のように物語絵をなしています。多くの死も描きながらそんな死や宿業が大切な問題ではなく 信頼と愛と勇気や悲劇を生かしひらいていく知恵という大きな心が問題だとあくまで前向きに伝えているところがイイ。 仲間より綺麗な女性を選びそうになった主人公に苦笑。 ビルボは人間に通じるなぁ(笑)

   

2001/11/13 【 冷静と情熱のあいだ 】
 70万部を越えた大ベストセラーの映画化。 予告編で幾度となく耳にした『あまりに強く惹かれあっていると上手くいかない。一番好きな人とは一緒にはなれない』という台詞に集約されている話かと思いきや・・・。一理あると思うんだけど原作にもない台詞だったのね。 主人公のようなひたむきな好人物が無意識のうちに人を傷つける場合もあれば棘のある人が誰かをかばっていたりと人間の難しさも垣間見れたのが興味深かった。 このヒロインは想像を越えるかなり芯の強い女性。 言わなくていいことまで言ってしまうお調子者(アタシじゃないわよ)とは大違い。 愛に素直に飛び込めないのは性格としても手放しで感心しちゃうのが ‘好きなのに引き下がれる’ ってこと。 真似できませーん。 ラブストーリーにエンヤの音楽とフィレンツェの雰囲気がマッチしてとっても酔えました。 この映画に触発されて一丁アタシも何気に約束など交わしたーいと思わないこともないんだけど映画の登場人物のようなあくせく働く必要もないおハイソ階級と違って一般人が国内を舞台に同じようなことやっても話にならないだろうなぁ。 蛇足ですが上映中トイレに席を立つ人がやったら多かった。 利尿作用をおこす何かがあるのでしょうか??謎でありんす。

     

2001/02/04 【 リトル・ダンサー 】
 英本国で「フルモンティー」に並ぶ大ヒットとの話題性もあり初日は満席でした。 2000名から選ばれたという主人公は映画初出演だとか。少年のひたむきさとそれを見守る家族のむくもりで心はあったかです。 子供って親の思うようにはならないのよね。何でも言う事をきいていた時代は遥か昔、気がつくと自分で歩み出しているもの。これに戸惑う親心もわかるし子供の夢の為なら 自らを犠牲にしてまで応援しようというのもわっかるなぁ。 おりしも拙宅にも主人公と同じ11歳の子供がいてまさに夢に向かっています。 少年のバレエスクール通知を待つ心境がどうしても実生活とだぶってそれだけでぐっときました。 また全編を通して流れるBritishRockがイイ。 特に懐かしいザ・クラッシュの「LondonCalling」♪を聴いた時は大感激でした。 夢を持ちましょう。 夢に向かって進む姿は周囲にも更に夢をわけてくれます。

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