は行      99年夏以降 劇場で観た新作映画の感想です (基本的にビデオ・DVD鑑賞した作品は含みません)
パーフェクトストーム
パール・ハーバー
バガーヴァンスの伝説
博士の愛した数式
パコと魔法の絵本
橋の上の娘
バスを待ちながら

初恋のきた道
ハッシュ
パッション

パッチギ
パッチギ!LOVE&PEACE
バッテリー
バッファロー’66
花より男子ファイナル
母たちの村
ハプニング
バベル
ハムナプトラ3呪われた皇帝の秘宝
ハンティング・パーティ






ハリーポッターとアズカバンの囚人
ハリーポッターと賢者の石
ハリーポッターと秘密の部屋
ハリーポッターと不死鳥の騎士団
ハリーポッターと炎のゴブレット
パンズ・ラビリンス
バンテージ・ポイント
ハンニバル
ハンニバル・ライジング
ピアニスト
P2
英雄HERO
ビッグフッシュ
ヒトラー 最後の12日間
ヒトラーの贋札
火火
百万円と苦虫女
ピンポン

ビバビバ・キューバ
ビューティフルマインド
フィクサー
ブエナビスタ・ソシアルクラブ
胡同のひまわり
フェリシアの旅

不都合な真実
譜めくりの女
プライスレス素敵な恋見つけ方
フラ・ガール
ブラザーズ・グリム
ブラザーフッド
ブラック・ダリア
ブラックブック
ブラックホーク・ダウン
ブラッド・ダイヤモンド
フランシスコと2人の息子
ブリジットジョーンズの日記
ブリッジ
プルートで朝食を
故郷の香り
ブレス
フレンズ
ブロークバック・マウンテン
フローレス
 
プロデューサーズ
ヘアスプレー
ペイフォワード

ベオウルフ 呪われし勇者
ベニスで恋して
北京ヴァイオリン
ペネロピ
ベンゴ
ヘンダーソン夫人の贈り物
亡国のイージス
ボウリング・フォー・コロンバイン
ボーイズドントクライ
 
ポーラーエクスプレス
ボーン・アルティメイタム
ボーンコレクター

ぼくんち
僕が9歳だったころ
ぼくたちと駐在さんの700日戦争
僕のニューヨークライフ
墨攻
ホテル・ルワンダ
ホテル・ハイビスカス
微笑みに出会う街角  
ボルベール帰郷
ホワットライズビニース









2008/10/3 【 百万円と苦虫女 】 
百万円と苦虫女」を観た。
「資格なし 特技なし 友達なし 前科あり」の主人公が、100万円を目安として自分を知っている人間がいない知らない土地への逃避行に出る。不器用に流れのままなんとなく生きている主人公のとほほさと頼りなさがとてもリアルに描かれていた。
予告編で観た感触では、もっとあちこちの風物詩を楽しめながら日本縦断するくらいのロードムービーかと思っていたのだけれど海→山→地方都市の3箇所だけだったのはちょっと肩透かし。
主人公の蒼井優と関わり合う桃農家のピエール瀧も恋人役の大学生の森山未来も共に生き下手というか根は良いんだろうけど感情表現が苦手というのが共通していてなんか身近。
100万という目安はあるにしてもなんとなく人間関係がややこしくなっての移動というのは「百万円貯まったら、この家を出て行きます」の当初のスタートと同じく逃げの延長。その主人公と重なるように学校でいじめにあっている弟の姿が映し出される。その弟からの1歩踏み出した手紙を読んだ主人公が、それまでの自分を振り返り100万貯まる前ながら、逃げの旅ではなく次のステップを踏み出そうとする。この時の力強い足取りとさばさばした表情が良い。ポジティブに姉弟の成長をさりげなく描いている。





2008/9/15 【 パコと魔法の絵本 】
パコと魔法の絵本」を観た。
予告編ではお子様向け?と思わないこともなかったけれどなんせ中島哲也監督だから外せない。
「ゲロゲーロ ゲロゲーロ ガマの王子はわがまま王子」に描かれる絵本の世界は3DのフルCGと実写の合成とかでいまだかつてない斬新なもの。「嫌われ松子の一生」の時のカラフルでポップなビジュアルが更にパワーupCG映像も慣れてしまって多少のことじゃ驚かなくなりつつあるけれど、圧倒されるほどビックリ。これが中島哲也監督の世界観かぁ。畏れ入りました。
そんなファンタジーな世界での登場人物がなんだか壊れ気味の強烈な曲者キャラで豪華キャストがみんな弾けきって演じている。
思い切りデフォルメしてドロドロ感たぷりの面々の中の少女パコちゃんのな〜んて純な存在感といったら・・・。確かにクソジジイを変えてしまうだけの説得力はあるなぁ。
「先生、涙ってのは、どうやって止めるんだ?」「簡単です。いっぱい泣けば止まります。」などのじーんとさせるシーンやそれぞれのかかえた苦しみも描きながら、だいたい冒頭からしてなんでフラダンス?なんで♪「人間なんて、ララ〜ラ〜ラララ、ラ〜ラ〜」?なんでジュディオング?etcこのある程度の年齢層にキャッチする小ネタが冴えていて気がついたら笑って泣いてまたワラってとフルコースで楽しませてもらった。





2008/8/20 【 ハムナプトラ3呪われた皇帝の秘宝 】
ハムナプトラ3呪われた皇帝の秘宝」を観た。前2作はTV放映での鑑賞なのでハムナプトラで初めて劇場鑑賞。
今回、どーしても連想して比べてしまったのが「インディー・ジョーンズ4」。「ハムナプトラ3」と「インディ4」って登場人物が入れ替わっても違和感ないんじゃないのぉ?両親と息子という設定も同じだしぃ。「インディー4」のラストにがっかりした分、ハムナプトラの方がまだ良かったかも。
オリンピックでタイムリーな中国が舞台ということで、ジェット・リーやミッシェル・ヨーがキャスティングされていた。こーいうおふざけギャグの要素がある映画でまさかこの2人を観ることになるとはなんか複雑・・・。
まぁ細かいところをつっこむんでも意味がないかもしれないけれど特に気になったのが英語と中国語の使い分け。母娘の会話や奴隷のミイラを甦えらせる言葉に英語は変。
雪男やら七変化する皇帝の演出はなんでもアリという感じで過剰だったような・・・。でもまぁこーいう系はハリウッド大作らしいスケールのアクションを楽しむものなので、観終わって特に何も残らなくても こんなものでしょう。





2008/8/1 【 ブレス 】
キム・ギドク監督の「ブレス」を観た。
自殺未遂を繰り返す死刑囚と孤独な主婦の愛。キム・ギドク色満載で、今回も最小限の説明と台詞が良い。
なんでもかんでも台詞で説明しがちな映画とは対極。このそぎ落とし感と奇想天外な発想が今回も描き出される。鬼才といわれるが本当にこの監督の作品は今回も例にもれず先が読めない。
死刑囚はどんな理由で家族を殺しこうなったのかの背景は語られることがなかったけれど端正な顔立ちはどっかで見覚えある・・・と思ったら「呉清源/極みの棋譜」のチャン・チェン。台湾のチャン・チャンが日本語の次は韓国語まで話す・・・?かと思いきや一切の台詞はなかった。
一方の主婦ヨンはとても美人とはいえない女優(チア)を採用したのが功を奏している。夫の前では寡黙で表情も暗いだけに刑務所でのギャップに笑わせてくれる。♪ぼん ぼん ぼん 春がきた♪には口ぽか〜ん。その刑務所での展開には驚くが、それを見守る看守役がキム・ギドク自身だというのにも驚いた。やはりキム・ギドクの映画はただものじゃない。





2008/7/31 【 P2 】
P2」を観た。
タイトルのP2とは「地下2階の駐車場」。
美人の主人公が白いドレス姿で、ストーカーから逃げ惑う。
ビルの地下駐車場で正門が閉鎖され、電灯が消え、携帯も通じないって大都会の死角。実際にあったフランスでの事件を元に考えられたというから そう日常にかけ離れたのもでないことがコワい。
いつも何気なく利用している駐車場って確かに人気がないと不気味。そーいえば横浜在住時に長後駅付近の日中でも薄暗い駐車場をドキドキしながら利用していたことを思い出した。
本来ホラー系の心臓バクバク映画は苦手なので、この作品のギャーギャーキャーキャーのヒロインの叫び声と、来るぞ来るぞと思わせる効果音に結構びびった。
血しぶきもありで こーいうの苦手(-_-;)





2008/7/28 【 ハプニング 】
ハプニング」を観た。
あの「シックス・センス」のナイト・シャラマン監督ということで期待したのだけれど、よくよく振り返るとシャラマン監督の作品で満足したのは「シックス・センス」だけで、その後の「アンブレイカブル」「サイン」「ヴィレッジ」と軒並み外しているような(-_-;)。(レディ・イン・ザ・ウォーターは未見) 
今回もなんかがっかり。この異常現象は何だったのか が さらりと根拠なく予測として述べられるだけ。何故東海岸に限定されたのか 何故大人数から被害にあうのか etc 謎は謎のまま。これじゃナンだってありじゃん。しかも人間嫌いの1人暮らしの老女宅で無駄に怖がらせるしぃ。
生き延びた人は何故生き延びたのかもわからず 一連の事件から3ヵ月後に飛んだラストがまたしても謎のまま。消化不良。





2008/7/25 【 譜めくりの女 】
仏映画「譜めくりの女」を見た。
審査員であるピアニストのとある行動が少女を傷つけ、それから10年後・・・・・。成長した少女が再びピアニストに再会して専属の「譜めくり」となってどう復讐するのか・・・というミステリアスな話。
相手の家庭に入りこんでの復讐劇で思い浮かぶのは「キング罪の王」だが、今回の手法はちょっと予測がつかなかった。プラス「キング罪の王」の復讐は理由にうなずけるものがあるが、こちらはその原因にインパクトがなかった。
確かに少女は傷ついただろうけれど、ピアニストに悪意がなかっただけにあの一件でここまで引きずられるって、この‘譜めくり’はコワすぎ。
透明感のあるきれいな女性が静かにひたひたとでも確実に人の心に入りこんでくるところなんかの心理劇は興味深かった。
85分に無駄なくまとめられた展開はフツウには最も難しい方法と思えるだけに、譜めくりの計画通りに運んだとしたら・・・あまりに上手いこと行き過ぎているような・・・。





2008/7/9 【 花より男子ファイナル 】
花より男子ファイナル」を観た。
神尾葉子による原作は5800万部の日本1の売上の少女コミック。
そーいえばムスメここあもこのコミックにはまり、知らぬ間に部屋に隠し持っていた。Canadaに発つ時にダンボールに入れてクローゼットの中にしまいこんだハズ。
私は原作もTVドラマも観ていない。今回の映画の前売券の発売枚数が1ヶ月で史上最高となる東宝配給作品実写映画記録となったと聞いても、なにしろ主演が松潤と井上真央だしぃ・・・全く興味を惹かれることもなくスルーしようと思っていた。が・・・、公開を待っていたかのようにCanadaからのメール「花男観たい観たい観たい」と数ヶ月ぶりの国際電話でも「花男花男花男」callで重い腰を上げた。
展開は一言で「有り得ない」。つっこみどころ満載。だけど、漫画の1ページ1ページが想像できるようなシーンの連続は意外と面白かった。F4の面々は少女コミックならではのboys像をそのままなぞっていてキャラの完成度はたいしたもの。無理なストーリー展開はさておき、ラスベガス・香港・無人島・日本と駆け巡るコミックの空気感プンプンの世界観は楽しめた。





2008/6/11 【 ハンティング・パーティ 】

ハンティング・パーティ」を観た。
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争が終結して5年後のサラエボでアメリカ政府が500万ドルの懸賞広告を出した戦争犯罪人フォックスを巡る再起をかけた戦場ジャーナリスト・相棒カメラマン・新米プロデューサーの3人の命知らずの旅。とは言ってもカメラマンの「冒涜かもしれないが戦争を報道する死と紙一重のスリルは病み付きだ」とあるように自分で決めた選択。
この3人の会話が結構笑えるので社会派ドラマと言ってもユーモアを感じられる。
実在するジャーナリストがボスニアで体験した驚愕の事実にフィクションがミックスされたというが、エンドクレジットでどれが事実で誰が実在するのか明かされる。エンドロールといえば♪戻るも行くもおまえの自由♪という歌詞のアフガンミュージシャンによる歌が渋い。
でも、この3人が考えたフォックスの処遇にはなんだかがっかりしちゃった。あんなんで良いの?あそこまで危険おかしてあれじゃ詰めが甘いような・・・。
フォックスは実在するラドソン・カラジッチという人物がモデルらしいけれど、何故今も逮捕されないのかという数ある理由には驚いた。これはある意味アメリカへの内部告発に近いのかも。アメリカって意外と自国の傲慢さを批判している作品を描いているものが少なくないのは風潮なのかな。
今でもフォックスが捕まらないのは国連やCIAがビン=ラディンのことで忙しいからだろう。な〜んて説明もあったけれどもしオサマ・ビン=ラディンがまだ捕まっていない裏にも似たような複雑な駆け引きが絡んでいるとしたらやってらんないなぁ。





2008/6/8 【 ヒトラーの贋札 】
2007年度アカデミーで外国語映画賞受賞「ヒトラーの贋札」を観た。
ナチス・ドイツの強制収容所で行われた「ベルンハルト作戦」という偽札作りの実話。タイトルに合えて「贋札」の漢字を使っているこだわりに感心する。
主人公サリーは仲間を含めた命を助ける為にも「今日銃殺されるより明日を」の考えの中行動する。
この映画では緊迫感に包まれた追い詰められた同胞の苦しみや葛藤を描いているので、そんな異常な状況下でも正義を唱える仲間の1人ブルガーの勇気は 一人よがりの異端児にさえ見えちゃう。
それだけになんと、そのブルガーがこの原作者とは驚いた。でも原作者と対極のサリーを主人公におくことで‘正義’より‘生’をというメッセージがより伝わっているのよね。
強烈だったのが、主人公が家族の死を泣く仲間に「ナチの野郎が喜ぶだけだから、泣くのは止めろ!」と言った台詞。抜け目なく立ち回っているようでいて終始表情を崩さない主人公の心の奥を覗いたようで胸がつまった。
冒頭とラストにモンテカルロのカジノに興じる姿があるけれど、そこには勝っても負けても全然動じないサリーがいた。命の尊厳がかかった経験をした者にはもうお金で心が動くことはないのでしょう。う〜ん深い。





2008/5/21 【 ぼくたちと駐在さんの700日戦争 】

ぼくたちと駐在さんの700日戦争」を観た。
(半分)実話だという原作は人気ブログ小説。1979年とある田舎町を舞台に高校生達と駐在さんのイタズラを巡る攻防…ということで、ある意味内容はしょーもないとも言えるのだけれど注目はインベーダーゲームが大流行し共通1次試験が始まったこの1979年という年代。ぬぁ〜んて懐かしい。冒頭から♪夢想花♪飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで回って回って〜〜だしぃ。当時の時代背景がこれでもかと再現される。余計な心配かもしれないけれど、市原隼人主演でポスターにも1979年があまり強調されていなかったのでこれにノスタルジーを感じられる世代へのアピールの仕方が足りないのではないかと感じた。
イタズラ7人組に引っ張られて、やられたらやりかえす大人気ない駐在さんを佐々木蔵之介が好演。
気に食わない相手に陰湿な行為をしがちな今の時代から見るとイタズラの発想がとても健全で楽しんでいるのが微笑ましかった。卒業まで彼らの熱いバトルはまだまだ続くようで〜す。





2008/5/3 【 ペネロピ 】

ペネロピ」を観た。
ブタ鼻ヒロインのファンタジー。このペネロピワールドが最高。名家というペネロピのお屋敷がすっごい。寝室もお見合いルームも内装が凝っていて楽しい。幽閉部屋とは思えないグリーンの壁に赤い木etcなんてポップでカラフルなんでしょう。キュートなのはセットだけじゃなく、ペネロピのファッションも。家にこもっている時も外に飛び出した時もカラフルで超カワイイ。
雄大な別世界を描いたスケールのファンタジー映画が多い中こーいう現代を舞台にしたおとぎ話はなんか新鮮。
脇役陣も憎めないキャラ揃い。敵となるべく記者役の小人症のレモンがもしかしたらペネロピを一番理解していたのかもしれない。カメラを向けながらやめたラストに人間味を見せてくれた。
呪いのせいでブタ鼻になり隠遁生活を送るペネロペが1歩踏み出していくのに勇気をもらう。コンプレックスにとらわれず自分のありのままを受け入れることで白馬の王子様を待っているのではなく自分が王子様になるというものすごくポジティブな内容だった。





2008/4/23 【 プライスレス 素敵な恋の見つけ方 】

プライスレス 素敵な恋の見つけ方」を観た。
本国フランスでは200万人を動員したラブ・コメ。
「プライスレス」で思い浮かぶのが「pricelessお金で買えない価値がある、買えるものはMaster Cardで」のCM
ということで冒頭からMaster Cardでブランド品買い物しまくり。スポンサーがMasterCardだしぃ。
ヒロイン(オドレイ・トトゥ)は玉の輿を狙って生きる女ジゴロ。むっちゃ豪華でセクシーなドレスは大胆すぎる気もするけれど・・・(-_-;)
美しいリゾート地でヒロインに翻弄され成り行きでジゴロになっていく高級ホテルのウエイターがなんだか気の毒でいながらユーモラスに描かれる。ヒロインのレクチャーで次第に洗練されていく変身ぶりが見もの。このウエイターが確信犯的な意地悪さも含めて女ジゴロのヒロインをありのまま受け入れている。
で、この2人を取り巻くセレブな人々が半端なく、特にエルメス主体のおフランスのマダムの貫禄はさすがだし、マダムからの戦利品の3万ユーロ高級腕時計(ジャガー・ルクルト)は、ななななんと約435万円だとか。モナコの超名門ホテルの最高級「オテル・ド・パリ」を舞台にしていることもあり、実在の絢爛豪華なレストランでのキャビアetcあれもこれもが、ハイ目の保養になりました。
一流品のオンパレードの中、1ユーロのコインが鍵となっているのが味わい深い。





2008/4/20 【 フィクサー 】

フィクサー」を観た。
タイトルのフィクサーとは‘もみ消し屋’。悪徳企業の社員も弁護士も、組織の1コマとしての正義がある。それは生きていく為の善悪では割り切れないサラリーマンの限界というものなのだろう。どんなに腑に落ちない仕事でも組織に従うことは自分を守ることでもある。
主演のフィクサー弁護士(ジョージ・クルーニー)も敏腕弁護士(トム・ウィルキン)も農薬会社の宣伝総括(ディルダ・スウィントン)も同じ穴のムジナ。生活を捨てても自分の正義を通すかどうかが人間性の鍵になっている。
だからこそ敏腕弁護士が長年の良心の呵責に耐え切れずとった勇気は半端ないことと思いながらも、公判中に服を脱ぐとか原告の女性への態度とか悪徳企業への脅迫電話とかetc行動が幼稚なのが う〜ん(-_-;)
一方アカデミーの助演女優賞を受賞したディルダ・スウィントンは告発される会社の宣伝総括として、隙のない企業の顔でいながら実は仕事のプレッシャーでの苦悩を体現している。
主演のフィクサーはもみ消し屋として敏腕なところが発揮されなかったせいか存在感が弱く、感情移入もし難かったような・・・。





2008/3/16 【 バンテージ・ポイント 】
バンテージ・ポイント」を観た。
タイトルの意味は「視点・観点」。
「大統領を撃ち抜いた1発を、あなたは8回目撃する。」というキャッチコピーにあるようにそれぞれ見たものが食い違う8つの視点を描く。
事件が起こった23分間にそれぞれが体験した事実を異なった視点から追っていく。その都度時間は巻き戻され少しずつ新たな真相が現れ徐々に真実がみえてくる。上質なミステリーを見ているような気分。
巻き戻しは5人目に大統領の視点になりその後はスピード感あふれる追撃やカーチェイスでテンポよく1時間40分はあっという間。
プラカードをかかげアメリカの対テロの陰に経済戦略があることなど米国側の責任へ批判的な群衆の様子も織り込んでいるのが興味深く、アメリカの読みを上回る裏の裏をかくという脚本は面白い。
豪華な出演者の中注目していたのがシークレットサービスのデニス・クエイドの同僚役のマシュー・フォックス。米ドラマ「LOST」主演しているが、先の読めない展開という意味ではドラマとリンクしている。あ〜「LOST」の続編が待ちきれないゎ。





2008/1/19 【 パンズ・ラビリンス 】

パンズ・ラビリンス」を観た。
2006年度アカデミー賞で撮影賞・美術賞・メイクアップ賞の3部門受賞の他に各地の映画賞に輝いた映画。
「ダーク・ファンタジー」と言われる本作はPG-12指定が大いに納得で、子供が観る可愛いファンタジーの類ではない。正視に堪えられない程「現実」は残酷で地獄絵。行き場を失った現実から幻想の国で永遠の幸せを探そうとする少女が課せられた迷宮への試練も過酷。ベトベト・グロ・etcダークな映像をてんこ盛りにして残酷な現実と怖いおとぎ話が絶妙なバランスを保っている。
因みにタイトルにもある‘パン’は牧神。
少女の無垢さと大人のエゴをこのような観たこともない世界観で作り出したメキシコ出身というギレルモ・デル・トロ監督は凄い!。
あまりにも妖しく美しく哀しく痛々しく切ない作品だった。





2007/12/9 【 ベオウルフ 呪われし勇者 】

ベオウルフ 呪われし勇者」を観た。ロバート・ゼメキス監督が、「ポーラー・エクスプレス」同様のモーション・キャプチャー技術を用いて西欧では良く知られた神話をアニメーション化したもの。一見するとまるで実写。
総じて透明感のあるお肌と肉体美が強調される中、見所の一つアンジェリーナ・ジョリーの姿は焦点の定まらない眼差しだけが浮いていたような。全体的にも最新テクノロジーの映像世界はすごいが必要な部分だけCGを使うほうが相乗効果があるかも。
あちこちのレビューにもあるように怪物グレンデルの戦いで、ベオウルフがなんのかんのともっともらしい理由を言いながらヌードになるのには絶句。なんじゃいこのシーンは・・・ぶっ 笑えたしぃ。
私が観たのは2Dバージョンだったが、一部の劇場では3Dメガネをかける3D版で上映しているそうなのでその立体感を体感できなかったことは残念。





2007/11/30 【 ボーン・アルティメイタム 】

ボーン・シリーズ三部作の最終作「ボーン・アルティメイタム」を観た。

劇場公開直前にTVで前2作を放映したのを観たので、記憶も新しいまま鑑賞できた。

世界の諜報戦に驚きつつ、その裏をかく完全無欠の立ち回りは目が離せない。何しろ暗殺者を送り込むのがCIAというのがミソ。

ロンドンのウォータールー駅の雑踏・モロッコタンジールの迷路のような街並み・NYのカーチェイスなど次から次と世界をかけめぐっては土地柄を活かし見せ場を作っている。

ジェームズ・ボンドと同じようにジェイソン・ボーンという役名を聞くだけで惹かれるカリスマ性のあるボーンに魅了された。猿顔マット・ディモンは抑えた表情と少ない台詞でcoolで好感が持てた。

但し、ボーンの資金源は?という大きな謎は残ったまま。





2007/10/28 【 ヘアスプレー 】

ヒット・ミュージカルを映画化した「ヘアスプレー」を観た。

舞台は人種差別が残る60年代のボルチモア。「ハマる!ハジケる!ハチキレる!?」の言葉通りにハイテンションで元気になる作品だった。

ヒロインは1000人を超えるオーディションから選ばれたという主役の女の子(ニッキー・ブロンスキー)で、少し前までアイスクリームショップでバイトしていたという。この作品自体がおデブちゃんのサクセスストーリーだけにまさに実生活もヒロインを地でいくシンデレラ。当時の人種差別などの問題も取り入れ、天真爛漫でおしゃれでポジティブ思考のヒロインは本当に魅力的。
母親役のジョン・トラボルタはメイクに5時間もかけ13`もの肉布団を着たというからこちらも見事な存在感。軽やかに踊る姿は「サタデー・ナイト・フィーバー」!!
母娘をやさしく見守る父親役のクリストファー・ウォーケンも敵役のミシェル・ファイファーなどの豪華な脇役陣も含めキャステングが申し分なく楽しめた。





2007/10/6 【 ボルベール<帰郷> 】

アルモドバル監督の「ボルベール<帰郷>」を観た。

これはこの監督の「オール・アバウト・マイ・マザー」「トーク・トゥ・ハー」に続く女性賛歌三部作の最終章になるらしい。

まるでこれはベネロペ・クルスのプロモーションかぃ。主演だけ華やか顔で色彩豊かな衣装を着て、巨乳を強調して、半端なく歌が上手い。脇役の女性陣があまりにも地味。この対比があまりにも露骨。3世代の女性が似たような辛い境遇というのは感慨深い。ながら・・・肝心な点を娘や母親の自らの台詞によって明らかにさせる手法はいただけない。よくサスペンスでも犯人自ら告白みたいな展開がとても嫌いなだけにこの映画もそれが最大のネック。予想がつく展開だけにそれが尚更気になった。





2007/9/7 【 ハリーポッターと不死鳥の騎士団 】

シリーズ第5弾「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」を観た。 
内容はともかく注目したのが今回の登場人物で2人。
1人はもしかしてハーマイオニーを食っているんじゃないかというくらいルーナ役の不思議少女。そしてもう1人はホグワーツ教師のアンブリッジ役のイメルダ・スタウントンで「ヴェラ・ドレイク」の大女優。リボンや猫ちゃんだらけの部屋やピンクの服の可愛いらしさと本人の嫌な性格のギャップがコミカルで、「ヴェラ・ドレイク」から想像もつかない嫌われ者を完璧に演じていて圧倒された。
他ではシリウスがハリーを見て「ジェームズ」と言ったシーンはポイント高い。もはや子供ではない生徒達の成長ぶりには毎回驚くにしても、ハリーとチョウとのキスシーンはなんか妙に生々しかったような気がするのは私だけ?
あっそうそう予告編の「ついに明かされるハリーの秘密」って?
観終わってもわからなかった(-_-;)





2007/7/21 【 ブリッジ 】
毎年900万人の観光客が訪れるサンフランシスコの象徴、ゴールデンゲート・ブリッジが観光地であると同時に世界最大の自殺の名所ということを描いた「ブリッジ」を観た。
1937年の建設以来、約1300人が自殺したといわれる ってことは・・・なんとびっくり2週間に1人の割合らしい。
橋のたもとにカメラを添え2004年から2005年までのこの橋を撮り続けた中リアルな自殺者が映し出される。ある者は躊躇なく、ある者は迷っているらしく歩き回った後に・・・。
自殺者の理由は様々だ。残された遺族や友人が亡き人を語る様子もまた様々ながらも、残されたものは自分自身が何かできたのでは・・・と、一様に大きな傷を負ってしまう。
この残された人々の話を聞く限りではこんな理解ある人が近くに居ながら何故・・・と思ってしまう。それでも届かない生への絶望を持ってこの橋の上に立つ人々と、対照的にレジャーを楽しんでいる美しいだけの観光名所のゴールデンブリッジとのあまりの落差。
残念ながら秋田県の自殺率は、12年連続で全国ワースト1になった。(尤も自殺だけではなくあれもこれもワースト1が並んだケド)。
何が最善の自殺防止になるかは断定できないながら、まずは残された者が背負っていく痛みを知ることかもしれない。





2007/6/8 【 ブラックブック 】

女性ユダヤ人が復讐のためにレジスタンスに入り、敵であるナチス将校に近づいていく話「ブラックブック」を観た。

冒頭、イスラエルのキブツが映し出される。スクリーンにキブツと出た瞬間、20代の頃ヨーロッパ方面を周って来ると言った友達から届いた絵葉書の中に「今イスラエルのキブツで働いています」というのがあったのを思い出した。彼女が居たキブツってどんなところだったのだろうということがほんのちょっとでも目にできたのは個人的に嬉しい。

オランダを舞台にレジスタンスの中にも裏切り者がいるということを描いていてサスペンスタッチになっている。

聞き流しそうな台詞のあちこちが伏線となって先が読めないのも面白かった。

何年も調査をし史実に基づいているというだけに、これでもかというくらい痛いシーンは目を覆う。凄惨という以外にも露出もこれでもかというくらい多かったのでR12指定でもゆるいかも。

イスラエルのキブツでの主人公の回想で始まり、生き延びたのが不思議なほどの苦労を描いた後で、再び描かれる冒頭とは全く違うキブツの状況を映し出す演出は素晴らしい。





2007/6/1 【 ヘンダーソン夫人の贈り物 】

2005年度アカデミー賞で主演女優や衣装部門でノミネートされた「ヘンダーソン夫人の贈り物」を観た。

資産家未亡人がイギリス初ヌードレビューを登場させたという実話に基づいている。なのでヌードシーンはバンバンですがホントにまさにアートのようで「芸術」と証する台詞に違和感がない。が、ボブ・ホスキンを初めとする男性人のスッポンポンには正直ビックリ。これを制作したBBCって国営放送じゃなかったけ・・・す すごい。でもまぁ全くいやらしくないけど。(ボブ・ホスキンズはどっかで観たことがあると思ったら「フェリシアの旅」のおっさんでした)。

イギリス英語は徹底していて、主人公を演じたジュディ・デンチのスピーチは大女優の貫禄で圧巻。

この2人の名優のあーいえばこーいう的な掛け合い気が絶妙。

ステージもので最近観たアメリカ映画の「今夜フィッツジェラルド劇場で」のアメリカンジョークが全く楽しめなかったのと比べてもこちらのユーモアは充分に楽しめた。意外だったのが予備知識がなかったとはいえこれは実は堂々たる反戦映画だったということ。





2007/5/19 【 パッチギ!LOVE&PEACE 】
ネットでの鑑賞レビューがあまりに酷評だらけで、なんだかためらいながらも「パッチギ LOVE&PEACE」を観た。酷評のほとんどが間違った韓国サイドの主張に沿う歴史を湾曲したものだということと井筒監督によるプロバガンダ映画だというものだった。
この作品の藤井隆以外の日本人は、徹底的に在日韓国人を差別する。確かに今の韓流ブームが想像もつかないくらい日本と朝鮮半島の間には溝があり在日が苦労したのは本当だと思うが、ここまで容赦なく日本人が酷かったとしたらあまりに胸苦しく、けな気な在日に対する日本人の容赦ない差別用語に頭が痛くなった。
一方韓国では「よくぞ制作してくれました」と間違いなくヒットするだろうな。ケンカのシーンが多いし、在日の皆さんがこれを観たらますます日本を嫌いになるだろうなと思えるだけに何故LOVEPEACEなのか・・・とってつけたようなこの単語が意味不明。監督はその奥に愛のPEACEが見えれば良いと言っているけれど見えないのよ。
子役が愛らしいだけに残念なのが、不治の病という設定がステレオタイプだったとこ。





2007/5/9 【 不都合な真実 】
元アメリカ副大統領アル・ゴアが地球温暖化の危機を訴えた「不都合な真実」を観た。
アカデミー長編ドキュメンタリー部門でのオスカーの他に、なんと「ドリームガールズ」を抑えてのオリジナル歌曲賞「I Need to Wake Up」(メリッサ・エセリッジ)でも受賞している。
世界中で1000回以上のスライド講座をこなし精力的に環境問題を考えるこのアル・ゴアという人格に圧倒される。政治家の中にここまで地球単位でものを考えられる人物がいるということに驚き惹きつけられた。
1997年当時副大統領だったゴア氏が京都議決書にサインしたにもかかわらず、ブッシュ政権になってアメリカは議決書から離脱した。2000年の大統領選挙で得票数ではブッシュを上回っていた上にし、勝敗の鍵となったフロリダでの投開票は疑惑を持たれている中での落選だっただけに、もしこの人が大統領となっていたら・・・と思わずにいられない。少なくても京都議決書は締結されたことだろう。
やはり考えてしまうのはブッシュを認めたアメリカ国民の選択は果たして正しかったのかということだ。この映画の説得力はやはり利権主義代表のブッシュと戦った正義代表のゴア氏ならではによるものだろう。エンドロールのメッセージを個人単位で実戦しようと思う。





2007/4/29 【 バベル 】
2007 年のアカデミーでは6部門ノミネートされ無名の菊地凛子を一躍‘時の人’にした「バベル」を観た。
神の怒りにふれ違う言語を使うようになった人類だが、異なる国で起きたことが最終的にリンクしてくるという演出は好きなので楽しみにしていた。が、あれほど話題になった菊地凛子はトラウマを抱えた障害者というよりアタマがおかしいとしか思えなく、今どきの女子高生像が想像を超えるとしてもこれは行き過ぎだ。現実がこ〜んなに腐っているとしたら世紀末だ。
この監督の「アモーレス・ペロス」「21グラム」が好きだっただけに今回は失望。名古屋でこの映画で吐き気を催した観客が複数出たとニュースになっていたが、音楽ガンガンの目がチカチカするクラブシーンが長かったのは確かに苦痛。
モロッコとメキシコはともかく日本のエピソードは必要性があるのか?菊地凛子のこれでもかと露出するシーンも含めこれは全体的に無駄が多く行き過ぎと思えた。





2007/4/22 【 ハンニバル・ライジング 】

「羊達の沈黙」「ハンニバル」「レッド・ドラゴン」に続きハンニバル・レクターのルーツが明かされる「ハンニバル・ライジング」を観た。

知的な精神科医と冷酷な殺人鬼をあわせ持つ人食いレクターの人格がどうやって形成されたかが哀しい過去とともに描かれていた。

アンソニー・ホプキンスの印象が強すぎて若き日のレクターを演じるギャスパー・ウリエルはどうかと思ったが予想以上に知的でcoolで良かった。ただ人格形成に重きを置いた分、残念ながら描ききれなかったのが、何故美術への造詣が深く、何故美食家で、何故頭脳明晰なのかだ。

コン・リーが演じた日本人Ladyムラサキは豪華でレトロなFENDYの衣装を見事に着こなして、「武士道」をレクターに伝授したキーパーソンとなっている。が、日本的?なあの家の演出は日本人が見たらアレレレだ。先祖供養に拝むのは鎧かょ(-_-;)





2007/4/13 【 ブラッド・ダイヤモンド 】
ブラッド・ダイヤモンド」を観た。
アカデミーでの「ディパーテッド」ではディカプリオは猿顔にしか見えなく作品賞オスカーがどーしても納得できなかったが、この作品は間違いなく「ディパーテッド」を超えていると思う。ずーっと謎だったディカプリオ人気もこの作品では納得。今更ながら「ディパーテッド」が作品賞オスカーをgetしたのもこの作品が作品賞候補にさえノミネートされなかった背景(利権)を思うと複雑だ。でもまぁダイヤのデ○アス社の告発も含めた本作が制作できただけでもすごいと言うべきかもしれない。
とにもかくにもローデシア(ジンバブエ)で生まれた南アフリカで育った傭兵役のディカプリオは素晴らしい。アフリカ訛りの英語も、隠された哀しい生い立ちも全身全霊で表現できていた。
そして息子を思うジャイモン・ハンスウも圧巻だ。
未だにアフリカでは少年兵が20万人いるという。ドラッグを使ってまで子どもが洗脳され殺人傭兵にされていく様子を目の当たりにしてショックを受けた。シエラレオネという聞きなれない国でこんな内戦による殺戮が行われていたとは、今更ながら何も知らないトホホな日本人そのものの自分の無知さを実感する。この大作はありがちなラブシーンがなかったのも功を奏して、2時間半だれるところもなく一気に話は進んでいく。





2007/4/6 【 フランシスコと2人の息子 】

本国ブラジルで500万人以上が鑑賞し映画史上最高の興行成績を上げたほか、アカデミー賞外国語映画賞のブラジル代表作品の「フランシスコと2人の息子」を観た。

このモデルとなったゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノって、ブラジルでは誰でも知っている超人気兄弟デュオだそうだ。
この成功までの家族の苦労はパンパない。貧困と家族愛と夢と喪失と努力etc・・・。ちょっとやり過ぎではあるけれど人からどう見られようが言われようが信念を持って子どもに愛を注ぐ父親が後半とった行動にはこれが親ってものかと感動した。幼い時から父親に応えようとする2人の息子の一生懸命さも、優しく見守り黙って夫についていく母の姿も良かった。貧しさと困難の中で家族はとても愛にあふれている。父親のお陰でヒットした曲もとても良い。
ラストシーンは圧巻。拍手だ!!もっと聴いてみたくなった





2007/3/11 【 バッテリー 】

文庫5巻が累計380万部を突破した、あさのあつこの人気小説を映画化。児童文学ながら年代を問わない感動ドラマ。

野球について興味も知識も無くても充分楽しめる。映画館は坊主刈の野球少年でいっぱいだった(^^)

3000人のオーディションから選ばれたという強い眼差しの主人公の巧のもちろん、現役キャッチャーだという永倉豪役は「投げろ、巧!俺が全部、受けちゃる!」が頼もしく、笑顔が素敵で主人公を支える存在感間が抜きん出ている。弟役はあくまでも純真で天真爛漫。なんといってもキャステングが素晴らしい!!決してプロではないはずのこのメンバーの演技に脱帽。

敢えて言うなら、中学の野球部監督が恩師を訪ねた際にたまたま聞いていた弟の台詞があまりにタイムリー過ぎた点と、終盤の試合に来た人物の応援の演出が大げさと思われるシーンはあったものの、素晴らしいロケーションを背景に、野球を軸にした家族の葛藤や誰もが辿ったような中学時代の校則や教師への反発、部活での上下、淡い気持ち等を描いていて笑って泣ける清々しい作品だった。





2007/2/12 【 墨攻 】

伝説のコミック「墨攻」が映画化。中国・香港では驚異的な興行記録を出したそうだ。

紀元前の中国の戦国時代の墨家といわれる思想集団の「墨家」という思想集団のひとりの革離という男が主人公。正直この革離を演じたアンディ・ラウが目当て。期待以上のなんてぴったりのはまり役。この主人公の命懸けで平和を説く人間的な魅力にはカリスマ性を感じる。

4千に対する10万の兵を持った国に、たった一人の知略で戦いを挑むという難題に知恵を駆使した防御戦が見もの。墨家十論の中で特に「兼愛」という言葉が繰り返し登場する中で、恋愛は無理やりつっこんだようで違和感が残った。説明不足なのは、墨家の人々は梁救出に反対したにもかかわらず何故革離は1人でやって来たのか?梁を占領した趙の将軍が死ぬことになったのか?etc大事な随所に疑問は残るものの次々と情勢が変わる展開に目が離せない。

原作は日本漫画でスタッフも日本人、監督は香港のジェイコブ・ジン、俳優陣には中国・韓国・台湾を多数器用ということでアジアの粋を集めた超大作。中国4千年の歴史を垣間見たよう。もしシリーズ化してくれるならアンディ・ラウが出る限りは観たい。





2006/11/5 【 フラ・ガール 】

久々に長女と一緒に映画を観ることに。で、観たのは「フラ・ガール」。
昭和ブーム真っ只中、今回も時代は昭和40年ということで、風景や家屋を見てもノスタルジック。廃坑寸前の閉鎖的な常磐炭鉱を舞台にかのハワイアンセンターができるまでの人々の絶望と苦悩と希望。
最近TVで短期間であっという間に社交ダンスを上達する芸能人をよく目にする中、今回は3ヶ月という練習期間ということでやっぱこれが芸能人なのか・・・。圧巻のダンスをたっぷり見せてくれるのも嬉しい。
煤けた炭鉱町の中、松雪泰子の赤・青・緑・白という鮮やかなファッションがなんとも映える。特筆したいのは違和感ないどころか存在感のあった南海キャンディーズのしずちゃん。ほわわぁ〜んとしたキャラできっちり見せ場を作ってくれた。
そういえば実家の自分の部屋には親が社内旅行で行ったお土産のフラガールの置物があったっけ。それを考えても当時のハワイアンの一代ムーブメントは計り知れない。
サクセス映画にありがちなベタというかステレオタイプな作品ながらもじ〜〜んとなった。





2006/10/25 【 ブラック・ダリア 】

1947年に実際に起きた「ブラックダリア」と呼ばれている猟奇殺人事件をモチーフに作家ジェームズ.エルロイが小説化したのものを、ブライアン..パルマ監督が映画化。
1940年代という時代背景の中、全体的に抑えた色彩の渋さや、生前のブラック・ダリアを映すモノクロのビデオ映像は渋くてなかなか良い。
が、世界一有名な死体ということで期待させておいて、何故被害者がブラック・ダリアと呼ばれたかの描き方があまりにあっさりし過ぎ。
2人の刑事ファイアーとアイスの名前(ブランチャードとブライカード)が似ていて混乱+ニックネームでの呼び方も加わって更に混乱。ヒラリースワンク演じる令嬢マデリンが被害者とそっくりと何度も台詞に出てくる割に全く似ていない。当時の時代背景のひとつなのかどうか地震のシーンの意味は?最後は犯人(共犯者)自らの口によるネタ証し・・・。う〜〜〜〜ん(-_-;) 





2006/9/30 【 胡同のひまわり 】

胡同(フートン)のひまわり」を観ました。「こころの湯」のチャン・ヤン監督作品とうことで期待大。

今回も「こころの湯」とリンクするように近代化の影で失われゆく古き良き中国の側面が描かれています。父子の愛と衝突を軸に文化大革命をはさみ毛沢東の死や四人組の粛清などを絡めた30年。
近代化の象徴が高層アパートなら、無くなっていく運命は四合院(北京の代表的民家)の建物。驚くことにセットだということですが、この民家の生活感を見れただけでも感動ものというぐらい良かった。入り組んだ路地のあちこちから監督の変わりゆく中国への想いが伝わってきます。胡同の街並みが打ち壊されていく中でこれでもかと描かれているのは、ダンスや運動で健康を維持しようというお年寄りの姿。これも近代中国の一面として丁寧に描いています。
子供にとって良かれと思ってとはいえ厳格で過干渉な父親は度を越えちゃっているけれど頑固一徹の父親を演じたスン・ハイインは見応えありました。
この映画は好みの中国ヒューマンドラマなのでツボを押させているのですが、不満は先に観た予告編。「30年経って、僕は初めて父の隠された思いを知った」なーんていうから一体どんなすごい秘密が隠されているのかと楽しみにしていたのに・・・秘密ってそれ?という感。しかも息子の奥さんの退院の日の映像まで予告編で流しているし・・・。あそこを予告編で流す意図が全くわからない。本編は良かったケド予告編の過剰ナレーションとサービスシーンが残念。





2006/9/15 【 プルートで朝食を 】

ニール・ジョーダンの最新作「プルートで朝食を」を観ました。IRA問題が絡んでいる点や型にはまらない哀しい性を持った主人公の登場は「クライング・ゲーム」とリンクします。とある映画評に「英国版嫌われ松子の一生」ってありました。ヒロイン(ファッションすごく可愛いからヒロインと呼ばせていただきます)は、次々と困難と辛い経験をしているのに悲惨さが感じられないのはまさに松子と一緒で、何があっても自分らしく生きるヒロインは魅力的。
小説のように第1章〜36章に分かれていて、ベルボトムにロンドンブーツにグラムロックという1970年という時代背景が興味深かった。
そして何よりミスター・ダンディズムと呼ばれるブライアン・フェリーの出演が嬉しい。その昔Roxy Musicのコンサートに行ったら見事にヒット中の♪more than thisを演ってくれなかった(-_-;)のが今でも忘れられない(へそまがりっ)。すっかりおじさんでしたが怪しさが妙に納得。
でも全体的には長く感じ、あまり感情移入できず母親探しも中途半端だったような。
ところで「プルート」って冥王星のこと。そういえば折りしも今夏8月の国際天文学連合の総会で、冥王星は1930年以来維持してきた惑星の座を失い、惑星でない矮惑星に位置づけられたばかりなのも記憶に新しい。

この作品は「コマドリ」が要所で登場するのですが、劇場では「秋田版コマドリ」が飛びまわっていました。この話は次回に・・・。





2006/8/26 【 母たちの村 】

カンヌ映画祭「ある視点部門」グランプリ受賞作「母たちの村」を観ました。
電車を何回も乗り換えて岩波ホールまで行かなくても、家を出て15分後には映画館でこのような良質な岩波上映作品を 先週の「家の鍵」に続いて観られることは本当にありがたい。でも観客4人のみというのは寂しい限りです。秋田の皆さん明日まで上映しているから行ってみてぇ〜。
セネガル映画(仏との合作)ということで西アフリカのなんとものどかな村が舞台。
「割礼」って宗教的に男性がするモンだという先入観があったのですが、この映画は女性への割礼。うひゃぁ 古くからの風習とはいえひっどい現実。そうこれ昔話かと思いきや、アフリカでは今でも30カ国で女性の割礼が行われ、そのために命を落とす子どもたちが後を絶たないというまさに現実の告発的メッセージの強い作品。これぞ男尊女卑という強硬派の長老陣に加勢している実行グループが女性軍団なのも興味深かった。
パワー溢れる歌声にマッチするようにのどかで素朴な村の風景と家々にカラフルな衣装や雑貨が映えていますが、敢えて言わせてもらえば極力虫や糞を抑えたことで映像キレイ過ぎかも。





2006/5/16 【 ホテル・ルワンダ 】
ホテル・ルワンダ」を観ました。

1994年アフリカのルワンダで3ヶ月に100万人が殺害され300万人が国外逃亡したというフツ族によるツチ族の虐殺。たった12年前の実話。主人公は最初からヒーローだったわけでも気高い思想に基づいたわけでもなく、家族を守ることだけを考えていた1人の父親。あくまで成り行きで1200人を救うことになったというのがなんか親近感みたいなのが持てる。国連から見放され、食料も尽き、いつ皆殺しになるかわからない状況下でも、ビシっとネクタイをしめホテルマンとして振舞う主人公のプロ意識がとても印象的で、ドン・チードルが壮絶な光景を観た後、それでも平常にネクタイを締めようとするシーンは圧巻。
ルワンダの虐殺の報道があっても日本や欧米諸国が無関心を決め込み、ルワンダ駐在の国連の平和維持軍はあまりに無力だったけれど、これを簡単に批判することはできない。というのもジャーナリストの「この映像を世界に流してもみんな‘怖いね’というだけでディナーを続けるんだ」の台詞にあったようにそれは私自身にもあてはまるから。自分もまぎれもなくルワンダを見捨てた一員なのでしょう。その痛い現実に気付かせてくれるからこの映画は観るべき作品といえるかも。





2006/4/21 【 僕が9歳だったころ 】

韓国ベストセラー小説「9歳の人生」を原作した「僕が9歳だったころ」を観ました。今は既に学校から体罰がなくなり1対1の喧嘩を制したガキ大将もいなくなり・・という時代だけに1970年代に9歳だった人が見ると、良い悪いは別にしても自分の体験と重ねられ、韓国の小学生というより自分の体験として懐かしく思えるかもしれません。但し日本と違うのは子どもでも徹底した儒教精神をまとっている点。それにしても9歳って体は子どもでありながら話すことは一人前なのね。なのに思慮が足りなくて残酷でモノを知らなくてとってもアンバランス。興味深かったのは、どんなに高慢で性格が悪くても、男ってのは女を見た目で好きになるっていう片鱗はもうこの9歳という年齢でちゃんと形成されつつあるってのがよーくわかったこと。しょーがないなぁ() 当時の9歳は現在どんな大人になっているのでしょうか。





2006/4/14 【 僕のニューヨークライフ 】

ウディ・アレンの「僕のニューヨークライフ」を観ました。ビリーホリディをはじめとしてノシタルジックなjazzが流れ独特の雰囲気が味わえますが満足度としては微妙。というのも今回ウディアレンは作家兼学校教師役で 悩める青年にアドバイスするのですが、その際の哲学的な書籍の名言を引用したジョーク交じりの答えは字幕で追うのがやっとで特に前半はついていけなかったから。なかなか含蓄ある内容ながら所謂マシンガントーク故にちゃんと堪能するには語学力が大事かもと痛感。主人公が、仕事とプライベートで、恋人やその母親や、マネージャーやらに振り回されまくるのを今のニューヨーク色をとっぷり入れてコミカルに描いています。911テロ以後はライフルの逸話もまた夢カウンセリングもニューヨーカーの今なのでしょう。但しクリスティーナ・リッチ演じる節操のない身勝手な恋人像がもし実際のニューヨーカーを象徴しているとしたらかなりコワイけど・・・(-_-;)。なんでもウディアレンは日本公開ではこれを最後に長年暮らしたNYを離れてロンドンに拠点を移したそうです。そういう意味でも街並みのシーンは最後にウディが胸に刻みたかった場所だったかのかも。そういえば主人公達が繰り出すお店はジョン・コルトレーンやビル・エバンス等の数多くの名演が生まれたジャズクラブの老舗「VILLAGE VANGUARD」でした。いつか私も行ってみた〜い。





2006/4/9 【 プロデューサーズ 】
2001年にトニー賞を12部門受賞したブロードウェイのミュージカルを映画版として完全リメイクした「プロデューサーズ」を観ました。大金を手にする為に2人のプロデューサーが「最低の脚本」「最低の演出家」「最低の役者」が揃った「最低のミュージカル」の為に東奔西走するコメディーミュージカル。笑えるかというと私は笑えなかった。それはネタがベタだとかそーいうことではなく笑うより登場する濃いキャラクター達のあまりの芸達者ぶりに口ぽかん状態だった為。2人のプロデューサーは実際にトニー賞の際にブローデウェイの舞台で主役を演じていたオリジナルキャストのコンビだそうで驚くような存在感。また最低の演出家のゲイ役の面々もしかりで、芸の見本を観ているようでした。今まで気にしたことはなかったユマ・サーマンも良いスパイスです。P.S.先程笑えなかったと書きましたが笑ったところありました。それがエンドロール。あっエンドロールが終わってからも楽しめるので最後の最後まで席を立たないでくださ〜い。





2006/4/7 【 ブロークバック・マウンテン 】

ゴールデングローブ賞主要4部門受賞、2005年ヴェネツィア国際映画祭グランプリなど獲得し、アカデミー賞の最有力と言われながら監督賞にとどまった作品。20歳の時にブロークバックという山で知り合った2人の男性の約20年の困難な愛。主人公はストレートなジャックと無口で朴訥とした不器用なイニス。それぞれ年齢を重ね家庭生活を送りながらの哀切がとても丁寧に描かれています。「ゲイ=死」という背景も気の毒ですが事実を知ったヒースの奥さん悲しさも計り知れない。余談ですがヒースレジャーと奥さん役のミシェルウィリアムズは実生活でもカップルだそうです。一方ジャックの奥さん役は若い頃はともかく20年後の金髪が似合わないこと。美人なのでしょうがまるでドラッグクィーンのようなけばさでした。影武者さんはこの映画を観に行くことに断固抵抗しましたがこーいう男性は多いようです。私からすれば新宿2丁目に行った時にこちらの心配をよそに新宿公園のトイレに平然と行けたのに何の体裁を考えたのかよくわかりません。エンドロールの1曲目♪He was a friend of mine♪のウィリーネルソンの歌(ボブディランの曲)がまさにこのイリスの心境そのものを歌っていてあまりに切なくてジ〜ン(:_;)





2006/1/29 【 博士の愛した数式 】

小川洋子の大ベストセラーを「雨あがる」「阿弥陀堂だより」の小泉監督が映画化。前作のように淡々としながらも移り変わる季節の映像がお見事。素数・友愛数・完全数・オイラーの法則にピタゴラス・フェルマー・デカルトも登場する吉岡秀隆先生の授業を受けながら、博士とその家政婦と子の話が展開していきます。この手法も授業そのものも面白かった。ただ80分の記憶しかないという設定の単位は1日単位くらいにもっと長く感じたのと、出演者の中で義姉役の浅丘ルリ子がどうも存在感あり過ぎて浮いている気がしたのは私だけでしょうか。暗闇の窓の外にたたずんでいる姿はホラーのようで怖かった。この監督の前作もそうでしたが今回も登場人物がピュアで良い人なので地味ながら心がほっとあったかくなれました。






2005/12/30 【  ハリーポッター炎のゴブレット 】
私は4作の中では良かったと思ったのですが(特に1と2がつまらなかった)、それにしてもハリーポッターを始めロンやハーマイオニーの成長ぶりにはビックリ。どっから見てももう子供じゃないのね。腕も背中もたくましい若者。ハーマイオニーも可愛いというより女性ですね。今回も原作は未読の映画鑑賞でしたが、映像でこれだけ??があるのに原作が相変わらず人気とは恐れ入ります。今回は字幕バージョンで鑑賞しましたが、日本語吹替えに小さなお子さんが長蛇の列を作っているのを見てみんな私より遥に頭が柔らかそうで頼もしい。ってかマジでこの内容を理解できているのでしょうか?映画観ても難しいんですが・・・(-_-;) さてグリンチのワールドカップやら年末のダンスパーティーで前半は楽しめましたが、後半の悪のヴォルデモートの復活は重要なシーンながらなんだかよくわかりませんでした。だいたい肝心なときに助けてくれたのが既に死んだハリーポッターの両親の霊ってのは、どーなんでしょうか。それってちょっとずるくないでしょうか。監督が変わるとか変化はあるものの毎回似たパターンで今回もラストは悪者復活で「ハイ、ハリーポッターのシリーズはこの後も続きますよ」の感で終わっていたのには苦笑。  






2005/12/02 【 ブラザーズ・グリム 】
良かったのは前半。いかさまグリム兄弟のあやしさが楽しめたし、所々に挿まれる「赤ずきんちゃん」「ヘンゼルとグレーテル」etc期待も高まったのですが、これらは後半の何の複線にもなっていませんでした。何だったのでしょう。冒頭の作り物の魔女はもーのすごい出来でとても怖かったのですが、後半のリアルな妖怪は怖いどころかつっこみどころ満載で、特に泥の妖怪はディズニーランドのジンジャーマンみたいで笑えました。テリーギリアムらしさが集約されさすがと思われるのは鬱蒼とした森の湿った感じや気持ち悪い虫の大群で申し分なく思い切り気持ち悪い。それ以外の人物関係等は総じて中途半端。数年前に「本当は怖いグリム童話」というのが流行しましたが、そっち系の内容だと良かったなぁ。






2005/9/18 【 ヒトラー〜最後の12日間〜 】
今年のアカデミー外国語部門でスペインの「海を飛ぶ夢」、フランスの「コーラス」と並びドイツからはこの作品がノミネートされました。 東京では平日でも連日行列ができる人気ぶりだったそうです。 これの日本版って 「日本で一番長い日」 ということになるのでしょうが,私は恥ずかしながら未見です。 他国の歴史を知る前に自国の歴史を学べという声も聞こえてきそうですね。  2002年に他界したヒトラーの専属秘書ユンゲの証言に基づいた興味あるヒトラーの真実の話。 死の直前に結婚式を挙げたエヴァ・ブラウンが奔放で明るかったことは意外です。 またナチスに陶酔していたゲッベルズ一家の運命などはとても見ごたえありました。 このゲッベルズ夫人はヒトラーに「ドイツの母」として一目おかれるだけに芯があって気丈で凛として美しく最後の最後まで上品で、 それだけに観ていてつらい。 主人公のヒトラー演じたブルーノ・ガンツは 狂気の指導者と人間的な側面を見事に演じていて迫力です秘書が明かりもない部屋にいるヒトラーをみかけたシーンが印象的でした。





2005/8/7 【 亡国のイージス 】
子供が興味を示す何かがあるのでしょうか。 長女が不在中に次女と観たら長女が相当悔しがっていました。 福井晴敏の小説「亡国のイージス」を自衛隊の全面協力で総制作費12億円かけてスケール大きく映画化。 主人公の真田広之は良いとこ取りの大活躍ヒーロー。 豪華出演陣はほぼそれぞれの俳優のイメージ通りに配役されて、温厚な寺尾聡が悪役?と思ったらやっぱり・・・という展開で苦笑。 冒頭からよくわからないシーンが出てきて、後からリンクしていくような構成になっているのですが、正体不明の女テロリストとかへの謎は原作読まなきゃだめみたい。





2005/6/19 【 パッチギ 】

タイトルの「パッチギ」は突き破る乗り越えるという意味のハングル語で「頭突き」の意味もあるそうです。 1968年の高校生とは年代が違うし、フォーク・クルセダーズの幻の名曲と言われている♪イムジン川♪も知らないので懐かしいとは畏れ多くて言えないのですが、喧嘩の成る町、立川で育った影武者さんは身近に朝鮮学校もあり学校間の紛争のあけくれ的なものには郷愁を感じるらしい。 一緒に観た長女は今の韓流ブームで育っている中だけに一瞬即発的に敵対する当時の様子に驚いていたようですが同じ高校生という立場で通じるものがあったようです。 私はこの監督の「ゲロッパ」がちっとも面白くなかったので実はあまり期待していませんでしたが、予想外にノスタルジックなものを楽しめました。 ラストの♪あの素晴らしい愛をもう一度♪も良かった!





2005/5/2 【 微笑みに出会う街角 】
「渡る世間が鬼ばかり」が面白い人にはこの映画の良さがわかるのでしょう。 人情話は色々作れるでしょうし、それに伴ったカメラワークも色々批評の対象になるでしょう。ソフィア・ローレンって「ひまわり」以降どのような活動をしてこの100作目に出演したのか経過をよくわかりませんが、その昔スズキの原付バイクのCMに出ていたような記憶があるのみです。 古過ぎ〜 イタリア人ってあーいうトウの立った顔が好きなのでしょうか? 3人の女性がどこで接点を持つのか興味深く観ましたが、鍵になる少女も3人に共通のトラウマとなる心情を上手く表現できていたかと思うにはイマイチ。

 

2005/4/8 【 故郷の香り 】
山の郵便配達」のフォ・ジェンチー監督作。ということで2作に通じるものが沢山。 絵のような素朴な中国の農村地帯の風景や雨、水流、水瓶etcあらゆる描写がため息が出るほど美しいです。 「山の・・」に通じるものとしては なんだかセンスあるんだかないんだか?の若いコには決して受けないと思わせる地味なタイトルも。 タイトルに関しては原題の「暖(ヌアン)」の方がヒロインの名前と「暖い」をかけていて良いように思えます。 10年ぶりで帰郷した主人公とかつての恋人とその夫を中心に回想シーンを混ぜながら静かに話が進みます。 現在の夫役ヤーバは香川照之が演じていますが泣かされました。 これって「ナビィの恋」でのおじぃに泣けたのと通じるものがあります。 最後のヤーバの言いたいことは十分伝わっただけに、言葉として主人公に伝えた子供の台詞は無い方が良かったかも。

   

2005/3/6 【 火火 】
ローカルTVで映画アピールの為来秋していた高橋伴明監督と映画のモデルとなった神山清子さんが出演しているのをたまたま見てはいたのですが、さほど興味がわかないまま何も期待せず映画館へ。 ところが、予想外に泣けて泣けて・・・完璧に圧倒されていました。 あのTVで見た地味なおばちゃんの背後にこんなすさまじい人生があったのかと思うと言葉がありません。 息子役を窪塚俊介(洋介の弟)が演じていますが、兄を超えそーと期待させてくれました。 映画が終わってホールに出ると神山清子の作品が展示即売されていました。 映画の中で見たものを実際目にできたのは嬉しかった Blogにも書きましたが売約済のは50万という値段でした。 原作本「母さん子守歌うたって」は購入。 余談ですが私も学生時代一時期陶芸部に所属していたことがあります ← どーでもいいですね。

   

  

2004/12/18 【 ポーラー・エクスプレス 】
ターゲットは子供だけではなく、全ての大人かもしれません。クリスマス時期には毎年この映画を観たいので、DVDが出たら買おうかなと珍しく思えた作品でした。一家に一本というくらいクリスマスの定番になることでしょう。ものすごいCGの技術です。肌のうぶ毛さえリアルでCGであることにはっと気づいては改めて感心させられました。夢と魔法の王国のディズニーランドの世界に通じるようでこの歳でも観終わって「ありがとう」と言いたくなるようなピュアな気持ちになれました。映像は完璧だしジェットコースター気分も堪能。

   

2004/6/26 【 フレンズ 】
90分という短い上映時間だったし新映画館のopenイベントで無料だったので便乗させていただきました。 山城新伍監督のネオシネマ(劇場公開を経ずに直接、ビデオ・DVDで発売)です。 パチンコの攻略情報を雑誌などで提供している実在の会社「梁山泊」を題材にしたシリーズ第3弾だそーです。 そのパチスロ関連の社員があまりにも強面揃いで瞬間湯沸かし器みたいなもんでやっぱカタギとはいえその筋の方とは紙一重なんだなぁとこの歳で学びました。 巨大化した梁山泊内に起こる内部抗争を扱ったもので、主演は、最後まで部下を信じる幹部・大和田役の曽根晴美。 43年ぶりの主演作ということです。 この曽根おじさんが顔に似合わず温和な人情派を見事な存在感で演じています。 大谷直子とのちょっといい関係もこっちが歯がゆくなるくらい。 他に、清水宏次朗、松村行基、竹中直人、大沢逸美、芦川よしみ、松方弘樹、そして山城新吾監督自身etcが出演しています。 この手の映画はまさに監督の趣味思考だと思いますが何も劇場公開しなくても・・・。非常に分かりやすい内容だし楽しめましたがまともなお金払ってまで観ようとは・・・・・。

  

2004/7/6 【 ハリーポッターとアズカバンの囚人 】
前作2つともちーっとも面白いと思えずなんでこんなに騒がれているのか見終わって??だったので今回も過剰な期待がなかったのが功を奏したのかどうだか今までで一番楽しめました。 監督が変わったのが大きいかな。冒頭のデブおばさん風船がばかばかしくて好き。私ずっとこのデブおばさんを見ていたかった。アタシの感想も幼稚園生並みです。アズカバンの囚人の個性や過去の経緯やらを何の為に脱獄するのに何年も我慢していたのか等含めてもう少し丁寧に描いてほしかった。つうことでなんだかよくわからない点もままありますがこれが物語りってものなら何でもアリなんでしょう。 前作で見ていて疲れたクィディッチシーンも縮小されたのは嬉しかった。主人公も13歳になり成長してきた分、ストーリーもダークな色合いもちょっぴり脱お子様風でなかなか良い雰囲気を出していました。 

 

2004/6/29 【 ブラザーフッド 】
韓国では、初日からの3日間で1,777,466人を動員し、オープニング新記録を樹立。 泣けるってことでは前評判が高かった通りのっけからじんときて後半は涙あふれて止りませんでした。 「一緒に帰ろう」って台詞が印象深い。 でも、かつてガンおたくの影武者さんによると主人公の持ってたライフル銃は装弾数8発で最後にクリップがカキンカキンと飛び出すもので撃ち尽くすまでは途中で段若弾薬の補充ができないM1ガーランドなのにあんなに連続何発も撃てるもんじゃないそーです。 そこいらも忠実に演出してもらわないと泣ける場面も泣けなくなるしB級アクション映画のヒロインそのものにみえたということです。 余計な知識って映画観る邪魔になるのね。 だからおたくは嫌〜ね。 先駆けて主演のチャン・ドンゴンとウォンビンが来日して熱い注目を浴びていたのも記憶に新しく、とある機関に登録した韓国人男性との結婚を望む日本人女性の数が去年の8倍になっているそうですが、この映画の根底にある韓国の儒教思想や気質を現実的に考えると私は引いてしまうので、陰ながらチャン・ドンゴンを応援しているくらいがちょうどいいのだわ。

 

2004/5/27 【 ビッグフッシュ 】
子供が大人になっていく過程で、親の大ぼら話をいつしか嫌悪するようになって、仲たがいしていた親子が、父親の末期に、そのほら話は いくらかの誇張はあるものの、いかに家族を愛し、周りの人々に慕われた、素晴らしい人生だったを知るという話。多少細部でつじつまは合わないが、壮大なメルヘンチックな寓話と思えば、何でも許せる、傑作です。これを読んでネタばらしと思う人は ぺけ× 映像に酔いしれ〜。 さっすがティムバートン!

 

2004/5/3 【 パッション 】
アメリカやブラジルでこれを見た人が ショックで死んだとか言う、前評判でしたが・・・。まあこれは敬虔なキリスト教徒であるから感情移入したゆえであると思います。 もっと残虐な映画はいくらでもあるわけで、まぁつくり物と思えば残酷シーンなど、何でもありません。 ただ細部にわたって確かに良くできた映画であることは事実で、監督がコメントにもあるように細部にわたって、キリストの最後の12時間を撮ったわけで、観ていて飽きることはありませんが、奇跡とか復活とか期待していくと 拍子抜けするのは、信心深くないせいでしょうか?

    

2003/08/26 【 英雄 HERO 】
本国中国をはじめアジア各国で観客動員数や興行記録をビシバシ塗り替えたという待ちに待った作品。 ここ数年、好んで素人っぽい作品ばかり撮っていたチャン・イーモウ監督でしたが今回は西のマトリックス東のHEROといわれる超大作。 今年この監督の映画は「キープ・クール」に続き2作目になりますがホントこの監督映画はどれもこれも大好き。 あちこちで絶賛されているようにとにかく映像がきれい。 赤、藍、白、緑、黒という色分けは画面だけじゃなくワダ・エミの衣裳にも見られるけどあまりに色が綺麗なので衣裳デザインがどこれもこれも同じくみえてしまったのはしかたないかな。 紀元前3世紀の中国が舞台なんだけどこの時期日本は弥生時代・・・ってことは中国から米づくり、青銅器、鉄器が伝わって竪穴式住居に住んでいた???中国おそるべし・・・。 史実に基づいたものといえば「始皇帝暗殺」があって秦王は独裁者的なイメージでしたが今回はとても聡明に描かれています。 刺客の1人で悟りをひらいた男が、「自分は恋人の故郷に帰り普通に暮らしたかった」という男心も覗かせていて刺客同士の恋愛もポイントでした。 ってわけで全般に夢幻的でロマン色が濃いのも特徴。今回の刺客たちは、ビジュアル系で、どことなく夢の世界からやって来たような人たちです。 ただ美男軍団の中で主演のジェット・リーの肌荒れが気になったわ。 地が良いのだからエステにでも行ってネ。あれですべすべお肌なら言うことなし! 

  

2003/08/26 【 ホテル・ハイビスカス 】
かの大好きな「ナビィの恋」の監督だし舞台はまたまた沖縄だしナビィの時のおばぁとおじぃの双方に再会できたのは嬉しかったけどなんか期待ハズレ。 キムジナーとかいう耳慣れない言葉が頻繁に出てきて???だったし沖縄の方言は字幕無しではかなり辛い。 まか不思議に満ちた世界観もあってアニメのジブリ映画を彷彿させるかのような感覚の映画でした。今回のヒロインは小学3年生の女の子なんだけどおてんばって言葉がぴったり。ここまで奔放に育てたられたら親の功績だわ。実際おおらかな沖縄そのものを象徴しているかのような両親は素的でした。 小学生の目からみたボロホテルを舞台とした一家のあれこれだけじゃなく、沖縄ではフェンスの向こうで爆音が響く軍事練習が行われているという現実を改めてつきつけられます。 ところでABCの替え歌が懐かしかったぁ♪ABCで海岸でぇ〜・・・♪世代を超えてこれほど日本中に浸透している替え歌って・・・畏れ入りましたぁ

 

2003/06/30 【 北京ヴァイオリン 】
才能ある息子との父子モノということでかの名作「リトルダンサー」の中国版とも言われているようですがあくまで実力を重視している「リトル・・」に対してこちらは「才能だけじゃだめなのよ〜コネもお金も必要なのよ〜ん」てとーっても現実的要素が加わっているし、結末も意外な展開で単なるサクセクストーリーで終っていないので…これは想像してたのより深かった。 息子役は上海音楽学院に通う13歳でたまたまコンクールで助監督の目に留まったそうですがそこはかとなく漂う品の良さはなるほどです。 都会的とか洗練とかとまるで縁のない父親がすんごい味があってこの2人の対照が面白い。 息子の為に不器用ながら東奔西走する姿はあまりに一途で笑えちゃう半面切なくなってきちゃう。 ところでこの映画の女性軍は年齢の差こそあれそれぞれみんなたくましい。 中国のオンナは強いです。

  

2003/04/21 【 ぼくんち 】
「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載された西原理恵子の漫画を映画化。 パートナーから教えてもらって読んだのですが、ほとんど全部に感動しまくりで子供も交えて我家のバイブルとして何度も読み返しているものです。本当に胸が苦しくなってくる漫画です(大泣)。 とことんツキから見放されたどん詰まりの底辺で暮らす貧乏なうらぶれた港町を舞台に母親にも見捨てられた3人の子供の話。 お姉ちゃんはピンサロ、中のお兄ちゃんはちんぴらやくざの下っ端という設定で下品で激烈なパンチの効いたギャグが満載です。 頑張ってもどうにもならず、どうしょうもならない運命に翻弄される登場人物達に生きていくことを教えてもらえるすんばらしい傑作です。が、が、映画は案の定原作を越えることはできませんでした。 [不満その1]トルエンを売ったりしてやばい商いをしている上のお兄ちゃん(一太)を映画では小学生が演じていて幼過ぎて違和感  [不満その2]お姉ちゃんと下の子(ニ太)との関係を原作と違うものにしている為主題が逸れた  [不満その3]映画化するなら採用して欲しい場面、名台詞がことごとくカットされている  [不満その4]子供を捨てて次々男に走るズベのお手本のような母親は生活に疲れ果て額にバンソウコくらい貼っていて欲しいのにピシーッとスーツで決めた鳳欄じゃイメージ違いすぎ。[不満その4]作者がピンサロ嬢で出演しているけど出たがり性分がイヤ(笑)  まぁ映画は原作と同じじゃないきゃいけないってことないから別物として考えると問題ないのかもしれませんが何しろ期待大きかったもんで・・・すいません・・・まだ読んでいない方是非書店に言って取り寄せてでも手に入れて読んで下さい。西原のまわし者じゃございませんが是非一家に一冊。で読まれた方はBBSにて大いに語り合いましょう。

    

2003/02/06 【 ボウリング・フォー・コロンバイン 】
1999年コロラド州コロンバイン高校で先生1人生徒12人が犠牲となった生徒2人による銃乱射事件を発端にして映画監督でもありジャーナリストでもあるマイケル・ムーアがアポなしカメラ片手の突撃取材をしていくドキュメンタリー。 事件を起こした少年が好んでいたマリリン・マンソンの挑発的な歌のせいだという風潮に「では何故犯行当日の朝6時からやっていたボウリングのせいにはしないんだ・・・」というのがタイトルの由来にもなっています。 毒々しい化粧のマンソンの理論がとってもまともな半面、NRA(全米ライフル協会会長)のチャールトン・ヘストンの「アメリカは色んな人種がいるからな」っていうおそろしい本音には幻滅だしそれに加えて何度も出てくる強気のブッシュ大統領はヒステリックでアメリカの銃社会が何故こんな風になってしまったかの象徴にも見えてゲンナリ。 もうチャールトン・ヘストンもブッシュもどっか行けってかんじ。 TVなどで文化人と呼ばれる方々に笑って泣ける記録映画だと大絶賛されていますが私は別に笑えも泣けもしなかった。けど人は見かけによらないとはよく言ったもので巨体によれよれ服に無精髭の朴とつとしたマイケル・ムーアのぴしゃりと的を得た発言が最高に心地よかったぁ。 言いたいこと全部言ってくれて痒いとこに手が届くような快感〜。おそれを知らないジャーナリズム精神がひたすら痛快。

     

2002/12/25 【 ハリーポッターと秘密の部屋 】
 前作でもこの映画は観る前に原作を読んだほうがbetterだと思いましたが今回も同じ。 繰り返し読んでストーリーが入っている子供は体を乗り出して目を輝かせて食い入るように楽しんでいましたが私は今回も読まずに臨んだのが原因か否か一言で表すと疲れた。 横文字の名前・名称が頭に入ってこないし よく意味の分からないシーンが山ほどあったのは日頃頭を使っていないせいかなぁ・・・。夢と魔法の王国のディズニーの世界を凝縮したような映画だから大抵の人は楽しめるはずなんだけど・・・そういえばディズニーにしてもこの映画にしても雰囲気満点の建物や調度品には心をすっかり奪われちゃう半面、絶叫系のアトラクションが苦手なようにこの映画でクィディッチ なるスポーツやらスリルある場面も楽しむどころか見ていてぐったり。 原作に忠実ってことだからやむ終えないけど詰め込みすぎじゃないのかなぁ。 第4巻目に至っては本も2冊だしどうなることやら・・・ オープニング2日間成績で動員160万人と日本映画史上空前の新記録を作ったそうなので今さらネタばれでもないから言うけど私の一番苦手なクネクネうじゃうじゃには完全に参りましたぁ。 いつも類稀な美肌のパートナーだけを見つめているからキモイのを見るのに慣れていないのよね ってことにしておいて。 

     

2002/08/12 【 ピンポン 】
 松本大洋の漫画「ピンポン」の映画化。 言っちゃ悪いけど原作ってどーもみょう〜〜な画風だし苦手なスポ根だし連載物として特にどーこーいうもんでもないし・・・なのに原作に忠実な映画を意外なほど楽しめました。 愛だの恋だのと無関係で挫折あり、苦悩あり、友情あり、情熱ありのこれぞ正しい高校生っていう図って潜在的に誰もが抱いている理想的な青春像かも。湘南が舞台なので見慣れている風景にこの映画が一気に身近に。 ところで主演は何故人気あるのか今もってわかんない棒読み風台詞の言い方が相変わらずな窪塚洋介ですが、いえあのぉ良かったですよ つかみどころのない主人公のすこーんとしたところがお上手で (すいません フォローになってなくて キライなのよ顔が)言ってしまった(笑)。 CGを多様した卓球の試合は引き込まれたし収穫はインテリ風クールな高校生ARATA君。こーんなにかっこよくてモテモテなのにそんなじゃれごとヘともしない我が道を行くってのがたまらない。 窪塚ファン以外の女性にとってはこっちが主役よねぇ。 のっけからビックリこいたのはあの夏木マリがオババ役。いつの間にかバアさんに・・・感慨深いわぁ。 最後になりましたがこの漫画は小学館ビックコミックスピリッツに連載されていました。 ビックコミックスピリッツといえばかの名作 「ぼくんち」の映画化も決まっているようですね。 読んでいない方は即行読んで下さい。哀愁に泣けます。近くにいる長年の愛読者とともにこっちも楽しみにしています。 

  

2002/08/12 【 ハッシュ 】
 二人のゲイカップルと一人の女性が提案する新しい家族のかたち。ゲイの片割れの兄夫婦が先祖、家を守るのでコリコリに固まった保守的なのが対象的。 兄嫁が考える家族の形が現実なんだろうけど冷たいのよね。 正しいかたち、当たり前の家族のかたちって一体誰が決めたのよって言いたくなっちゃう。 かく言う私もこの手の常識人は最も苦手。 先祖や家よりもっと大事なモンあるだろー。 ネタばれになるからこれ以上言えないけど先祖孝行、家孝行の結末はがあれじゃぁねぇ。 家がなんだっていうのよ。すいません。つい熱くなってしまいやした。 他人の目を気にせず生きたいように生きればいいよね。 この映画ゲイカップルを取り上げているだけあって新宿2丁目のロケもありますが去年私もこの辺りで女性禁止の数々のお店を目にしました。 今回その内部を覗かせてもらってテンションの高い話術の巧みさに感服。お見事!これはまさに芸です。 勝手気ままなこの女性への切りクチがすんばらしい。海外にこのモデルは実在するということですが日本がそのレベルになるにはまだまだゲイへの理解も低く封建的だから前途多難。

   

2002/04/23 【 ビューティフル・マインド 】
 アカデミー作品賞受賞作。 1994年ノーベル経済学賞を受賞した天才数学者ジョン・ナッシュの狂気の苦しみを繊細に描いています。 夫婦愛については彎曲し美化し過ぎとバッシングもあったそうですが それはそれとして名台詞がいっぱい。 結婚後次第に変わっていく夫に対して妻は「出逢った頃の彼を思い出せば自分もその時に戻って愛せる」と言っています。 こんな悩みあんな悩みもなくただ純粋に好きだった頃の自分に戻ることって大切なのよね。 しみじみだわぁ。 また フツウなら見捨てるだろーって夫への ‘義務感と見捨てることへの罪悪感’ が両存したという妻の台詞から添い遂げる大変さが伝わりました。 妄想が強い程相手にパワーを与えるとマーフィーの法則にあるような教訓もありました。私も多かれ少なかれ主人公が見るような妄想に悩まされることがあります。 どうしても逃れられなくてそれに怯えて自分を壊しそうになるけれど そんな時どうしたらいいかこの映画は導いてくれたみたい。 頭から離れられない妄想は否定できないけれど無いように無視することなのね。 さて自分への教訓はこれくらいにして・・・ 「一緒になること(結婚)ってこんなにもこんなにもこんなーにも重みがあるんだけど大丈夫なのかしら 影武者サン!」とプライベートに置き換えて叫びたくなるようなタイムリーな?内容でした。チャンチャン!!

  

2002/04/10 【 ブラックホーク・タウン 】
 アカデミーでリドリースコットは監督賞ノミネート。 10年前の1993年に内戦が起きたソマリアで市街戦の中にたたきこまれた米軍特殊部隊の実話をドキュメンタリータッチで再現しています。 すさまじい臨